ヨンドゥ上げの理由がやっとわかった。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス【感想・ネタバレ有】

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日本では今年2作目のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』が公開されました。

前作から約3年ぶりの新作です。
日本での知名度は本国アメリカほどはなく、邦題も『vol.2』から『リミックス』に変更されていましたね。

なんだか作品周りの評判は騒ぎばから取り上げられて肝心の内容に関してはほとんど言及されていなかったこの作品。

僕も今回は特に予備知識等無しにいきました。
前作を見たのが1年ぐらい前だったので、正直不安要素もありましたが、やはりこの映画はノリが良い。

そしてノリが良いだけではなく、映像やストーリーもそれなりに楽しめた。
まさか泣くとは思いませんでした。

※この記事にはネタバレが含まれています。ご注意ください。

あらすじ

ピーター(クリス・プラット)は“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”のまとめ役として、刑務所で出会ったくせ者たちを率いている。宇宙一荒っぽいアライグマのロケットは、ブツブツ文句を言いながらも小さな相棒ベビー・グルートと共に銀河の平和を守るために奮闘。緑色の肌を持つ美しい暗殺者ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)らと共に行動し……。

出典:https://www.cinematoday.jp/index.html

今作は前作から数年経った後が舞台です。おそらく2014年あたりかな?年代については少ししか触れていないのでうろ覚えです。

まっすぐに家族を描くガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

出典:http://marvel.disney.co.jp/movie/gog-remix.html

リミックスは開幕早々から洋楽ビンテージソングでベビー・グルートが踊りながらガーディアンズの面々が宇宙怪獣にぼこぼこにされるという前作のノリをそのまま持ってきてある意味安心感がある始まり方ですね。

口喧嘩をしながらも協力して戦う姿はやっぱり見ていて面白い。
セリフも軽快ですし、その軽快さにポップスのリズムも合わさると見ていて気持ち良い。

この軽快さがガーディアンズの特徴でもありますね。
もちろん今作も随所で洋楽ポップスが使われています。136分という二時間を超える映画ながらテンポの良いストーリーもGOODポイント。

シーンの雰囲気に合わせたり合わせなかったり?そのズレ感もキャラたちの完璧じゃない性格を表しているようで好きです。
正直な話、僕自身はあまり洋楽に詳しいわけではないのですが、万国共通で不思議とノレる音楽のチョイスはさすがです。

こんなノリで終始この映画が続くのかと思ったら大間違い。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーにあるテーマは『家族』

今作では主人公のスター・ロードことピーター・クイルの父親エゴが登場。彼の過去の真実が明かされます。

エゴ自体最初は優しい父親な雰囲気で近づいてきますが、案の定宇宙を作り変えるという闇が深い野望を持っていました。
まぁ、名前からしてエゴなのでまさに「エゴ」の塊でしかなかったです。

また、ピーターには実の父親以外にも育ての親として「ヨンドゥ」がいますね。
彼自身は1作目にも登場していましたが、ほぼ敵役のような立ち回りでした。

出典:http://marvel.disney.co.jp/movie/gog-remix.html

公開前にファンの異様なヨンドゥ上げに疑問をもっていましたが、鑑賞すればそれも納得。ヨンドゥは今作のもう一人の主人公でした。

当初は父親との感動の対面に喜び、そして自分が神の力を有していることに舞い上がっていてピーター。この辺りから嫌な予感しかしませんでした。

いろいろな映画やアニメでも実の父親や母親と感動の対面をすると、すでに暗黒面に堕ちていたり、危険な思想を持っているという展開は結構あります。
MCUで言いますと「エージェント・オブ・シールド」のスカイがピーターと同じ境遇かもしれませんね。

「実の親、暗黒面に堕ちてる」説なんていうのは幾度となく焼きまわしされてきた展開です。このままいけばガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスはその辺の映画と変わらなくなるぞなんて鑑賞中に考えていましたね。

しかしそこを変えてくれたのがヨンドゥというキャラ。見た目は悪いし、口も悪い。でも不器用なりに彼には愛情がありました。
最期は一つしかない宇宙服をピーターのために使い、自分はそのまま宇宙で散る。かっこいい父親でしたよほんと。このシーンは男泣きです。

血が繋がっていなくても、子を想う気持ちは実の父親に勝っていました。
これがヨンドゥが愛される理由ですね。

それにしても前作からのヨンドゥのイメージがガラッと変わりすぎてホントにびっくり。1作目からこの展開を考えながらヨンドゥのキャラ作りをしていったのかなと思っちゃいます。

本作にはピーター以外にもガモーラとネビュラ姉妹の葛藤も心にくるものがある。

出典:http://marvel.disney.co.jp/movie/gog-remix.html

前作でのネビュラは完全に悪役としての活躍で、今作も中盤まではガモーラとサノスへの復讐心で動くウザいキャラになっていました。

しかしネビュラの抱えている姉への劣等感や親代わりのサノスへの憎しみは非常に心にくる。
いつも比べられ、褒められることもなくそだったネビュラは誰かに認めてもらいたかっただけなのでしょうね。

この辺のネガティブな家族への想いってみんな持っていたりします。
誰しも家族に良い思い出だけがあるわけではないですし、悪い思い出だってたくさんあります。僕にだってある。

そんな葛藤を持ちながら素直になれないネビュラは痛々しい反面、自分にも似ている部分はあるので愛おしくも思える。家族をポジティブな面、ネガティブな面両方から描けていたのは評価できると思います。

終盤、ヨンドゥがピーターのために命を落としたのを目の当たりにして、ガモーラと抱擁をしたネビュラはまた一人ガーディアンズを離れていきました。
今後彼女の活躍もガーディアンズ・オブ・ギャラクシーにとって大きなポイントの1つになっていくのでしょうね。

それにしてもロケットがヨンドゥに対して最期に放ったセリフ、「”クソッたれ”ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーにようこそ」は名台詞。『アベンジャーズAOU』での「一歩外に出たら、君はアベンジャーズだ」のホークアイ並みに良いセリフ。

これは映画を鑑賞してもらったらこの気持ちがわかると思います。悲しげなロケットの表情もたまらないです。

キャラが多くてもキャラが濃い。

出典:http://marvel.disney.co.jp/movie/gog-remix.html

今作の不安な点として僕は「キャラの多さ」がありました。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは1作目までだと5人が正規メンバーでした。
そしてリミックスに関しては8人に増えています。これは少し多い気がしました。

どこぞのキュウレンジャーも11人になってさすがに多いと感じているなかで、やっぱり6人以上になると存在が薄くなるキャラも出てくるのではないかと不安になっていました。

しかし最初の5人に加えて、前作からいたネビュラやヨンドゥ、新キャラのマンティスどれもこれもキャラかぶりが無い。

ロケットは口が悪い偽悪者、ド天然なドラックス、ツンデレガモーラ、ツンツンネビュラ、ガラの悪い人情家ヨンドゥ、純真無垢なマンティス、僕はグルートなどなど正反対なキャラ同士でも上手くかみ合わせてくるのは面白い。

個人的にはドラックスの天然キャラが大好きなのですが、今作でもかなり炸裂させてくれて笑かしてくれました。
そして「I AM GROOT」だけですべてを持っていくグルート。もうたまりませんね。

キャラが多くなっても魅せることができるのは力量のある証拠でしょうね。ハリウッドの大作にそんなことは当たり前でしょうが。

今後のガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

さて、今後のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーですが、本編終了後には恒例の「Guardians of the Galaxy will return」の文字。
ということは3作目があります。

次回作の公開日は未定ですが、エピローグを見るにアイーシャが新たな方法で生み出した「アダム」が登場します。
原作でもおなじみのアダムですが、映画では最初はヴィラン、のちにガーディアンズに加入という流れになりそうですね。

リミックス自体はMCUの他の作品との繋がりをほとんど打ち出してはいませんでした。
ですが、ガーディアンズ自体は3作目の前に2018年公開の「アベンジャーズ:インフィニティウォー」に登場することが決まっています。
撮影は進行形らしく、Youtubeではこんなメンツの動画も。

トニースターク/アイアンマンを演じるロバート・ダウニーJr.、ピーター・パーカー/スパイダーマンを演じるトム・ホランド、ピーター・クイル/スター・ロードを演じるクリス・プラットの3人が動画に登場。

このメンツだけでヤバイのに、ほかにもヒーローが多数登場するなんてちびっちゃいそう。
噂ではアスガルドにロケットがいるシーンの撮影があったんじゃないかってされていたりと、公開まで待ちきれないですね。
今後のガーディアンズの活躍も期待しましょう。

まとめ

アメリカでは家族がテーマの作品はかなりあります。
向こうでは家族をほったらかして仕事に没頭とかはありえないし、家族が何よりも大切という文化です。
なので、こういった家族がテーマの作品が多く作られています。
家族に関する葛藤も誰もが抱えるテーマであり、それが共感されるのは当たり前なのですね。

もちろん日本でも最近では仕事よりも家族を大事にするべきという風潮が徐々に大きくなっています。(今までが異常だったのですが)

そういった中で家族がメインテーマの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』がヒットするのはもはや当たり前なのかもしれませんね。

しかもただの家族がテーマの作品と違って、映像でも見せることができるSFアクションものなので幅広い層にもウケます。
まさに笑いあり、涙ありです。

個人的にはエゴとピーターの直接対決で体に岩石をまとって大きくなったエゴに対して、パックマンの形に岩石を固めたピーターはツボ。あおの白熱する場面でパックマンのパクパク音が良い意味でミスマッチで面白すぎるw

ということで、今作はストーリー自体はありきたりな部分があるものの、それをキャラクターとノリの良い音楽とテンポでカバーし、他とは違う作品へと仕上げています。

そんなガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスを僕はめちゃくちゃオススメしたいです。
今年の映画のトップ3に入れてもいいぐらいですね。だって泣いちゃったもん。

ということで、僕はこれからガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのフィギュア探しの旅に出ます。
ヨンドゥのフィギュア探さなくちゃ(使命)

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