サム・ライミ監督『スパイダーマン4』を制作する条件は? ー ソニーが監督起用を望まなかったとも

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トビー・マグワイアが主演した『スパイダーマン』シリーズといえば、以前まではさらに6作品まで制作されるというプロジェクトがあったようだが、結果的にはサム・ライミ監督が『スパイダーマン4』の脚本を完成させることができずに、計画は『アメイジング・スパイダーマン』に再起動されることとなっていた。

現在はトビーが『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でスパイダーマン役に復帰し、さらにライミ監督がNCUシリーズの『ドクターストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』にて久しぶりにマーベル映画でメガホンをとったことから、ファンの間では幻の『スパイダーマン4』制作に対する希望の声が高まりつつある

ライミ監督自身はオファーがあればオープンだと話しているが、その前に制作するための条件について海外メディアのローリングストーンのインタビューで答えてくれた。

トビーはまた演じたいですか?彼に感情的な物語はありますか?このキャラクターには重要な対立がありますか?そして、作品のテーマに合う価値のあるヴィランはいますか?それらのような答えなければならない質問がたくさんあります。答えることができれば、私はやってみたいと思います。』

ライミ監督は『スパイダーマン3』を制作した当時は何かしらの妥協をしてしまったことに後悔しているようで、そういった経験からなのか、納得のいく理由がなければ『スパイダーマン4』の制作をすることはないと示唆している。

一方で監督は別のインタビューで、当時のソニーがライミ監督を新しいスパイダーマン映画を制作してもらうことを望んでいなかったとも明かしている。

『私のエージェントであるジョシュ・ドーネンは、「監督候補のリストにはあなたよりも前に約18人の監督がいます」と言いました。そして私は「OK、私は19番なんですねと彼らに言ってください」と返しました。』

なんとも冷たい話だが、やはり『スパイダーマン3』の失敗が大きな要因だったのだろう。
ただライミ監督の残した功績が大きかったことは、『スパイダーマン』公開から20年経ったいまでも実感することはできる。

ちなみに幻の『スパイダーマン4』では、ブルース・キャンベルがミステリオを演じるという案があったという言われているが、この点についてもライミ監督は別のヴィランの案と合わせて答えている。

『ブルース・キャンベルのために作った素晴らしいカメオのアイディアが恋しいです。ミステリオはその可能性の1つでした。他のことも考えていましたが、このアイディアもそのひとつでした。そしてクレイヴン・ザ・ハンターも逃してしまいました。私たちはクレイヴンを次のスパイダーマンに盛り込むつもりでした。私はクレイヴンとスパイダーマンが戦うのを大スクリーンで見たかったです。とてもユニークだっと思います。彼は究極のハンターであり、スパイダーマンは空中で最も機敏なトリックスターです。そして、ピーターが人間として前進し続けるのを見たかったのです』

ミステリオが出ることについても話しているが、クレイヴン・ザ・ハンターの登場もアイディアとしてあったことを明かしている。

ご存知の通りクレイヴンは現在アーロン・テイラー=ジョンソン主演で『クレイヴン・ザ・ハンター』が制作中だ。ライミ監督が描いていたものとは異なるが、将来的にクレイヴンとスパイダーマンの共演も見れるかもしれない。

ライミ・監督が制作した新たなマーベル映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は2022年5月4日に全米公開予定だ。

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