『ワンダーウーマン1984』をネタバレ感想レポート!最後のシーンの意味や次回作の情報も

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ついに公開されたDCコミックス映画『ワンダーウーマン1984』。2020年に入ってから3度の延期の末に、ワーナーブラザースがHBO Maxというストリーミング配信での同時リリースという形での公開となった本作。

日本では米国よりも1週間早く公開される形となったが、おそらく2020年最後のハリウッド大作となる『ワンダーウーマン1984』は一体どんな映画だったのか?今回はざっと映画の感想と気になるところの解説をしていこうと思う!

ちなみに【ネタバレあり】での内容となるので、ご注意を!

『ワンダーウーマン1984』あらすじ

前作『ワンダーウーマン』から約70年の時が立った1984年アメリカ
セミッシラから人間の世界に来たダイアナ・プリンス/ワンダーウーマンは、第一次世界大戦で英雄となった亡き恋人のスティーブ・トレバーを思いながら、スミソニアン博物館で働く1人の人間として社会に溶け込んでいた。その傍らでは街で起こるトラブルに介入し、困った人間たちを助けていくヒーロー活動もしている。

同じく博物館で働く新人研究員のバーバラは、強く自立した(ようにみえる)ダイアナに対して憧れを抱くようになる。
対称的だったそんな二人は、徐々に交遊を深めていく。

そんな時、二人はある不思議な石を見つける。それこそが魔法の石握って願いを言えば、その者が望むことを1つだけ叶えてくれるという、不思議な力を持っていた。

半信半疑で石に願ったダイアナの前に現れたのは、自分をスティーブ・トレバーと名乗る謎の男。どうやら別の人間の体にスティーブの魂が戻ってきたようだ。
半世紀以上ぶりの再会を喜ぶダイアナだったが、魔法の石のことも気になり調査に乗り出す。

一方バーバラは石の力でダイアナのような女性になりたいと願ったことで、魅力的な女性になると同時に超人的なパワーを持っていることに気づくのだった。

そんな折、アメリカの民間石油会社社長のマックス・ロードが博物館への資金提供の申し出をする。彼の飄々とした振る舞いに不信を抱いたダイアナは、その違和感が的中することとなる。

博物館、そしてバーバラに近づいたロードの本当の狙いは彼女が管理する魔法の石だったのだ。バーバラはロードとの一夜の過ちによって魔法の石をロードに渡してしまう。

魔法の石を入手したロードは実体のない石油会社を立て直すために、「お前になりたい」と願ったことで、石は消滅、ロード自身が願いを叶えることのできるパワーを持つようになったのだ。
彼はパワーを使って欲望のままに会社を大きくし、本当に石油を掘り当てたロードは順調にまがい物の成功を獲得していく。

石の調査は進めていたダイアナとスティーブ、そして協力していたバーバラは、その石がある神によって作られたものであることを知る。
そして石は願いの代償にその人物の大切なものを失うといわれている。

ダイアナはスティーブとの再会の代わりに、自分のスーパーパワーを失いかけていた。逆に力を増すバーバラは石の力で叶った願いを取り消すことに反対。ロード側についたことで、かつての親友だったダイアナと対立することになる。

ロードはさらに力を乱用し、ついにはアメリカ大統領にまで近づき自身を神聖不可侵の存在とした。
世界中のテレビに同時ジャックをすることができる兵器を利用した彼は、世界中の人間の願望をかなえる代わりに、代償として失っていた体の健康を得て完璧な存在になろうとした。

暴走するロードと人間の欲望が叶ってしまい混乱に陥った世界を前にしたスティーブはある決断をする。彼はダイアナのパワーと世界を元に戻すために、自身が消えることを選んだのだ。
スティーブの決断を汲んだダイアナは最期の別れをし、「願いを取り消す」の一言ともにスティーブの前から走りさった。

過去を振り払うように全速力で走り去ったダイアナは見事に力を取り戻し、さらには風や雷を真実の縄でつかむことによる飛行能力も得た。風の中にスティーブが生きていることを感じたダイアナは、ロードのもとに急ぐ。

そしてロードによってチーターのような姿となったバーバラとの最終決戦にもつれ込むこととなる。アマゾンの伝説の戦士が身にまとっていたゴールドアーマーを身にまとっダイアナは、必死の攻防の末にバーバラを気絶させ、ロードが暴走する場所へとたどり着いた。

彼はすでに世界中の人々の願いを叶え、体の健康を手に入れ、もう止めることはできない状態となっていた。それを目の前にしたダイアナは真実の縄を通じて世界中の人々に対して「真実」を見るように語りかける。世界がカオスに落ちていく様子を目の当たりにし、そしてダイアナの言葉に感銘した人々は次々と願いを取り消していった。

しかしロードは最後まで抵抗を続けたが、自身の息子アリスタが放たれた核ミサイルの標的の場所にいることを知る。ロードにとっての大切な存在は、健康ではなく息子そのものだったのだ。彼は今まで行ってきたすべての願いを取り消したことで、無事に世界の混乱を収めることとなった。

かくしてロードは息子と再会し、世界中の混乱はひとまず収束した。しかしバーバラは悲しい目をしながら、一人”無言”で夕日を見つめていた。

『ワンダーウーマン1984』はまさにSF恋愛映画

まず全体的な感想としては、『ワンダーウーマン1984』は「SF恋愛映画」というな気がした。
これは前作からも続くもので、愛と慈悲の戦士であるワンダーウーマンにとっては当たり前すぎるテーマにも思える。

その愛の深さのために起きたスティーブという欲望に彼女は、真実から目を背け続けていた。今作は全体を通して「欲望」と「真実」というのが根幹にある映画だと思われる。ノリにノッていた1980年代のアメリカを舞台にしたのもそのテーマが由来しているのだろう。これはパティ・ジェンキンス監督もコメントをしていた。

またそのテーマを示唆するのが冒頭でのダイアナの幼少期のシーン。
セミッシラで行われた、いわゆる障害物競争で近道をしてしまったダイアナは、「嘘や偽りで真実から目を背けてはいけない」という言葉を投げかけられていた。これこそが今作を表すすべてのワードだといえるでしょう。

そして個人的にはスティーブとの再び別れのシーンは前作を超えるものがあったし、あまり恋愛映画を見ない僕としてもとても素敵なシーンだった。
最後のキスを交わしたダイアナは、振り切るようにスティーブのもとから走り去った。その時の2人の表情やスティーブの言葉がたまらなく好きだし、前へ進むことを決心したというのを表すのにも非常に優れたシーンだと感じた。

そして終始ダイアナの優しく、慈悲深い言葉にもやられた。世界中の人々とロードの説得シーンではかなりクるものもがあった。ガル・ガドットの声のトーンや話し方、表情やその姿勢まで完璧すぎた。ガル様はワンダーウーマンをやるために生まれてきたといっても過言ではないと思っている。

そんな愛と真実の映画な『ワンダーウーマン1984』ではあるが、今作は一応ヒーロー映画だ。そのためSFチックな演出や内容もふんだんに用意されている。

例えば空を飛ぶワンダーウーマンのシーン。雲の上と中を一直線に飛ぶシーンをたっぷりと描いており、まさに荒唐無稽、SF要素満載な内容だった。なぜダイアナが飛べるようになったかはわからないが、過去を振り切って未来に進むことを決意したダイアナを現したシーンと思えば納得できた気もした(だけど超スピードな飛行で向かったのは自宅っていのうも草)。

『ワンダーウーマン1984』はヒーロー映画要素にも注目

SF恋愛映画と称して話してきたが、具体的に「SF」の部分は全体量に対しては少なかった印象はある。アクションはあるがバトルに関しても非常に少ないように感じた。メインヴィランであるロードが物理的なパワーを持っていたわけではないため仕方ないが、チーターとの交戦は2回ほどとやはり少ないだろう。

だからと言って不満というわけでもない。ダイアナの空を飛ぶシーンや生身でのカーチェイスシーン、冒頭の強盗撃退シーンなどは見ごたえのあるものだ。

加えて今作には人命救助もふんだんに盛り込まれている。ヒーローが人を救うのは当たり前ではあるが、近年のヒーロー映画は守る対象が世界(また宇宙)か、大切な特定の人物という構図がほとんどだった。

逆に今作は世界を救いながらも、目の前で困っている他人を助けるダイアナがこれでもかと描かれた。若干取ってつけたような感じもしたが、個人的にはこの映画の好きな要素の一つだった。

いわばクリストフファー・リーヴの『スーパーマン』1作目を彷彿とさせてくれたが嬉しかったのだ。

そのほかにも、聖人のようなダイアナもスティーブという存在に対しては自分の欲望があふれ出している姿がなんとも人間らしく、そしてアメコミキャラクターらしくて好きだった。ヒーローといえども人間のように同じ悩みを持っているというのは、DCコミックス、ひいてはマーベル含めて共通している部分だ。
これがアメコミの魅力でもあるため、ここの描き方はGOOD。

もうひとつのSF要素が「魔法の石」だ。今作の中でも実にファンタジーじみていて、謎の要素ではあったけど、前作を考えればもともと神様の概念が実在する世界ならば、違和感はないかと謎の納得感があった。

しかし一方でこれだけは納得いかないのもある。それが石で叶った願いが一言で取り消せるところ。この点については全く解説されていない。
突然ダイアナが「願いを取り消す」という言葉でパワーを取り戻した(=スティーブの消滅)ことで、見ている側は石の仕組みを理解したが、さすがにご都合主義観は否めなかった。もうすこし何かうまい方法で取り消す設定を盛り込めば、今作はSF映画としても完璧な映画となっていた気がする。

『ワンダーウーマン1984』最後の女性と次回作について

『ワンダーウーマン1984』ではもちろんポストクレジットシーンが用意されていた。もはやアメコミ映画の慣例でもある。

今回は劇中でダイアナが語っていたアマゾンの伝説の戦士アステリアが登場した。ゴールドアーマーを残して行方不明とされていたが、どうやら人間界にて生き残っていたことが判明。
しかもそのアステリアを演じていたのがリンダ・カーターだから驚きだ。

リンダ・カーターはかつて1970年代に放送したドラマ『ワンダーウーマン』で、主人公のダイアナ・プリンス/ワンダーウーマンを演じた女優だ。いわば先代ワンダーウーマンといったところでしょう。
そんな彼女がアマゾンの伝説の戦士として扱われるところは非常にリスペクトを感じるし、そのシーンの後に登場したリンダ・カーターの大きなクレジットも粋な演出だった。

物語には大きく関わることは無かったが(ゴールドアーマーが伏線になっていた)、サプライズとしては非常にうまい導入の仕方だと感じた。

そして気になるのが3作目
『ワンダーウーマン1984』の続編についてはすでにパティ・ジェンキンス監督が製作することをコメントしており、それに加えてアマゾン戦士に焦点を当てたスピンオフドラマの製作もアナウンスしている。

『ワンダーウーマン3』についての詳細はわかっていないが、スピンオフドラマについては今作と3作目の間の時系列で展開されていくという。
両作品とも新型コロナウイルスの影響によって企画は進められていないが、今作が落ち着き次第取り掛かると考えられる。

3作目についても時系列が『バットマンVSスーパーマン:ジャスティスの誕生』の前になるのか、後になるのかも気になるポイントだ。いずれにしても再びパティ・ジェンキンス監督がメガホンをとることが予定しているため、非常に期待できる作品であることは間違いないだろう。

まとめ

ということで『ワンダーウーマン1984』のネタバレ感想でした。

個人的には思いっきり楽しむことができる素晴らしい映画だと感じた。しっかりとテーマをくみ取ることもでき、製作者側の意図もとても分かりやすく受け取ることができた。

感情を動かせるとポイントも盛りだくさんで、娯楽映画としては素晴らしい出来。アクションやバトルを望むファンには少し物足りない部分もあるかもしれないが、それを補うレベルでストーリーが素晴らしいので、ぜひとも『ワンダーウーマン1984』を鑑賞してもらいたい!

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