【ネタバレ】映画『ローガン』感想!鳥肌のラスト!マーベルの真骨頂映画!

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観てきましたよ!X-MENシリーズ最新作『ローガン』!
今年はアメコミ関連の映画が多く公開されるので、非常に楽しめますねー。

そして今年三作目のアメコミ映画のローガンですが、正直ここ数年の観た全ての映画の中で一番で、最高に、面白く、感動的な映画でした!

ということで今回はヒュー・ジャックマン最後のウルヴァリン『ローガン』の感想です!

いちおう結論だけ先に言うと、星5つです!!いやまじで!!

※ネタバレ注意です。

おおまかなあらすじ

感想の前におおまかなあらすじを。

2029年、この25年間で新たなミュータントは生まれておらず、彼らの存在は絶滅の危機に瀕している。かつて「ウルヴァリン」の名で知られていたローガンことジェームズ・ハウレットはテキサス州で運転手として働き、メキシコ国境の向かい側に位置する放棄された製錬工場でチャールズ・エグゼビアの介護をしながらキャリバンと共に暮らしていた。チャールズはミュータントと交信したと言い張るが、ローガンとキャリバンはこれを信用しない。
ある日、ローガンの素性を知る男(ドナルド・ピアース)が現れ、人探しの協力を求められる。また、ローガンは元看護師と名乗るガブリエラ・ロペスから、ローラという名の11歳の少女をノースダコタ州にある「エデン」まで送り届けて欲しいという依頼を受ける。ローガンが改めて迎えに訪れると、ガブリエラは何者かに殺害されていた。ピアースに後をつけられ住処を襲撃されたローガンは、車中に忍び込んでいたローラとチャールズを連れて逃避行を始める。
道中、一行は親切にしてくれたマンソン家に招かれ一夜を過ごす。ザンダー・ライス博士と合流したピアース率いる捜索隊が拉致していたキャリバンの能力でこの家を特定し、チャールズとマンソン一家は殺害されてしまう。辛々逃げ出したローガンとローラはその後もノースダコタ州を目指し、遂に2人は「エデン」へと辿り着く。
そこにはローラと同じくミュータントの子供[注 1]が集まり、カナダ国境を越える計画を立てていた。計画の実行当日、捜索隊が追い着き子供たちの大半が捕らわれてしまうが、ローガンは小分けにして打つよう指示された血清を全量投与し、ローラを含む子供たちと共闘して捜索隊を殺害していく。ローラがアダマンチウム弾[注 2]でX-24を射殺し窮地を脱するが、ローガンは致命傷を負っていた。
手製の墓標の前でローラは道中チャールズと観た『シェーン』の一節を引用して弔辞を述べる。子供たちが国境を目指して歩き出す中、ローラだけは名残惜しそうに立ち尽くす。ローラは墓標の十字架を「X」の形に置き直すと、子供たちの後を追うようにして去った。

出典:Wikipedia

普通の人間と同じようにくるヒーローの最期。

今作のウルヴァリンというよりローガンはまったくヒーローの面影がありません。

見た目は年老いて、白髪交じりの髪や髭、脚を引きずり、常に咳き込む様子は老人そのもの。
チンピラにすら苦戦するほど衰えていました。
仕事も金持ちを送迎するしがないリムジンの運転手。一作目X-MENで地下格闘技で賞金を稼いでいたのが嘘のようです。

予告や事前情報でこそそのことは知ってはいましたが、いざスクリーンで目の当たりにすると痛々しすぎる。

つい数年前の映画まではあんなにバリバリヒーローやっていた男が一体どうしてこんなことになってしまったのか。

原因としてはローガンに埋め込まれたアダマンチウムが彼の治癒能力を蝕み、そこから老化現象が始まったということになっています。ご存知の通り、ローガンの骨はすべてアダマンチウムできています。それをすべて取り除いたり、無害化するのは不可能でしょうね。

埋め込まれた際も脅威的な治癒能力があったこそ耐えられたが、衰えた今ではそんなことはとてもじゃないが耐えられないでしょう。

そこからローガンは生きる希望を失っていました。もはやヒーローではなくただただ死を待つだけの普通の老人です。

そして衰えているのはローガンだけではありません。
プロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアも同様です。

90歳を超えたチャールズは神経変性病を患い、常に薬を服用しなければ発作を起こしてしまう体になっていました。同時に弱った体では世界最強のテレパス能力を制御することができません。

ゆえに発作が起きた場合、周りの人間を巻き込んだ状態で麻痺を起こします。それが続くと死人も出てしまうほど深刻な状態になっていました。
要するにX-MENシリーズの頼りになるチャールズではありません。チャールズも同様死期を待つ痴呆老人となっていました。

X-MEN好きが見たら非常に悲しいこの現状。しんどいです。まさに老々介護状態。
彼らは死期を悟ったのか、貯めた金で船を買い、海上で誰にも迷惑にならぬよう自殺をすることを考えています。

世界を救うために幾度も命を懸けて戦ったヒーローにはあんまりな最期です。

しかしそれこそがマーベルが求めたヒーロー像でもあります。

人間ドラマを描くマーベルの真骨頂

マーベル作品は今までスパイダーマンやアイアンマン、キャプテンアメリカなど様々な実写作品が作られてきました。
しかし彼らはすべて人間臭いところがある。

スパイダーマンは若いゆえに調子に乗ってしまう一面があったり、アイアンマンは傲慢に加えて心配性なところが仲間との衝突を招いたり、していますね。

ウルヴァリンも同様です。
特にウルヴァリンはかかわった人に不幸が訪れる悲しいジンクスをもっています。
『X-MEN:ZERO ウルヴァリン』の老夫婦や、『ファイナルディシジョン』のジーン、そして今作『ローガン』でも家族と思っていたミュータント達や、道中であった農家の家族などそこは変わりありません。

長年その過酷な運命に悩まされ、生物学上娘であるローラにもなかなか心を開けずにいました。

ローガンの悩みはまさに素直に人を愛すことができないところですね。愛してしまうと自分でも制御できないところで傷つけてしまうので。

今作は老衰してしまい、生きる希望すらないローガンがもう一度家族を作り、人を愛すことを思い出す作品でもあります。

それを裏付けるように彼は死の直前ようやく娘を愛することを学びました。ローラを含めた次の世代のミュータント達をまさに命がけで守ったのですね。

ここが『ローガン』が人間ドラマ作品だと言われる所以でしょう。そしてこれがマーベルの目指すヒーロー像の具現化なのでしょうね。

R指定だからこそできた意欲作

今作はジャンルとしてはヒーロー映画でしょう。しかし子供が楽しむ映画とはまた違います。
X-MENシリーズの中のR指定作品としては『デッドプール』も同じですね。しかしデッドプールのグロさとローガンのグロさは種類が違います。

ローガンは年老いたために、長く戦うことができない。ゆえに確実に仕留めるため頭に爪をブッさしていきます。
それは人殺しを仕込まれたローラも同様です。

ある意味やりたい放題、ある意味リアル志向なのがこの作品の奥深さを作り出していますね。

むしろ変に全年齢対象にしない方が良かったですよ。
子供やうるさい親たちに気を遣わなくて済むからこそできたわけですから。

でもできれば子供たちにも見てもらいたいなーと思いますね笑

現実の大人たちとは違って、身を挺して未来を守る大人を観てもらいたいです。

X-MENシリーズとは一線をかいた作品。過去作との繋がりはあるのか?

なんといってもローガンが際立っているのは今までのX-MENシリーズとは一線を画しているということ。
劇中ではさほど触れられていはいませんが、過去作との繋がりを匂わせる演出やセリフはありました。

しかし明確なつながりを明言しているわけではありませんでした。

ウルヴァリンがストーリーに中心として活躍するもので一番新しかったのは『X-MEN フューチャー&パスト』。その映画のラストシーンでは2023年に時間軸を改変する前の記憶を取り戻したウルヴァリンがジーンやサクロップス、そしてプロフェッサーXと顔を合わせるシーンがあります。
そこでは雰囲気的に平和が訪れたような感じもしますが、今作『ローガン』はその6年後の2029年。たった6年ですよ?
たった6年でミュータントは絶滅寸前、ウルヴァリンやプロフェッサーの環境も大きく変化しています。

劇中では神経変性病を患い、自身の能力を制御できなくなってチャールズがウェストチェスターでミュータント、一般人を巻き込んだ事故を起こしたことになっています。
詳しい事件の詳細はわかりませんが、場所は「ウェストチェスター」ということだけがわかりました。

ウェストチェスターといえば恵まれし子らの学園がある場所。
老化により暴走してしまったチャールズが学園やその周辺を巻き込んだ殺してしまったと受け取れる。

一体どれほどのミュータントが死んでたのかはわかりませんが、その事件が発端となったことは確かですね。その際、『アポカリプス』において和解したマグニートーも死んでいったのかな?どちらにせよアポカリプスから時間的に50年以上経っているので、その空白の期間が映像化されない限りは謎のままです。

他にも遺伝子操作で兵器としてミュータントの子供を作り出しライス博士が作り出した遺伝子操作された飲料などによって、突然変異が生まれ無くなったともいわれていますので、そこもミュータント絶滅の一因になったのでしょう。

また気になることの一つに、劇中で登場したローガンの部屋には意味深に”日本刀”が映る場面があります。
これは明らかに『ウルヴァリン: SAMURAI』を意識した演出ですよね。

でも『フューチャー&パスト』によって過去改変が行われたので、『SAMURAI』は無かったことになったはずです。この辺辻褄が泡いませんよねー。
まぁファンサービスの一つだとも考えられますし、描かれていない空白の期間に『SAMURAI』と同じ出来事が起きたか、似たような出来事が起きたということも考えられますので、なんとも言えないですね。

散々書いてきましたが、答えは神(マーベル)のみぞ知るのみですね笑

ヒュージャックマン、パトリック・スチュワートの名演

なんといってもローガンで楽しむことができる一つの要素としては、今作が二人のX-MEN引退作ということ。まさに全身全霊でした。

ヒュー・ジャックマンの衰退したヒーローの哀愁が言葉にできないぐらいスゴイ。また序盤でのチャールズ演じるパトリック・スチュワートとの掛け合いもリアリティあります。

まるで日本の高齢化社会を表しているようなシーンですよ。痴呆老人を介護する年老いた息子って感じが虚しすぎるよ。ほんとにヒーロー映画なのかと。

パトリック・スチュワートに関しては今作のチャールズを演じるにあたって減量をしたそうです。実年齢は70代ですが、劇中のチャールズは90代なので、老衰具合を見事に演じていました。
チャールズは兵器として作られてクローンウルヴァリン「X24」によって最期を迎えます。いままで地球やミュータントのために戦ってきたチャールズにはあまりに悲しい最期です。

ふと一作目X-MENや『ファースト・ジェネレーション』などで若き日のプロフェッサーXを演じるジェームズ・マカヴォイの活躍などがよぎりましたよ。
だって前作『アポカリプス』ではあんなに力強い視線で終わっていったのに、『ローガン』ではトラックの荷台を船と勘違いし、ローガンに抱かれて死んでいきます。

非常にあっさりとした死に方ではありましたし、これがパトリック・スチュワートの最後だと思うとなんとも心残りでした。
しかし若いミュータントであるローラと出会った際の優しい笑顔にはほっこりしましたね。パトリック・スチュワートがプロフェッサーXで本当に良かったです。

ヒュー・ジャックマンは年老いたローガンの他にもX24という自身のクローンも演じています。X24は全盛期のウルヴァリンのクローン。
老衰したローガンと、全盛期のウルヴァリンを同時に演じるのはお見事。

また死んでいったチャールズを埋葬した後の悲しい表情をしたローガン、クライマックスで薬で一時的に覚醒した野性的なローガン、そして死に際のローラを見つめる優しいローガン。
2時間半の間で様々なローガンを見せてくれたヒュー・ジャックマンの演技には感服しました。

ラストは涙なしでは見られませんよほんと。

またウルヴァリンを演じてほしい気持ちもありますが、この『ローガン』ではきっちり決着をつけたことからもう演じることはないでしょう。
カメオ出演とかはどうかなとかも考えちゃいますがね。

あ、そして忘れちゃいけないのが、もう一人の主人公のローラ。演じるのは新人子役のダフネ・キーン。
いやー、子供とは思えない豪華なアクションと、頼りがいのある強さ!また表情の演技も素晴らしいです。

序盤での感情のの起伏の無い演技から、ラストのローガンを「パパ」と呼んだ悲しみの演技。見事に涙を誘われます。
まだまだ新人のようなので、これからの活躍が楽しみな子役ですね。

ラストカットの粋のよさ

さて、散々思ったことをぶつけてきましたが、なんといってもこの作品のラストカットは鳥肌もの。

ローラと若きミュータントたちを守って散ったローガン。
子供たちにより、埋葬され木の枝で作られた十字架が立てられました。

そのまま去っていく子供たちでしたが、名残惜しそうにその場に残るローラはあることをします。

立てられた十字架を抜き、それを横向きに置きます。

十字架をを横向きに置くと”X”という文字になりますね。もーーーこれは素晴らしい。粋が良い!
言わなくてもわかると思いますが、この”X”は「X-MEN」のこと。

これがラストカットですよ!?
こんなんの鳥肌立つに決まってるじゃん!

挑戦的な作品ながらも、しっかりとX-MENファンにもサービスしてくれます。
もうやられましたね。この映画が称賛される理由がわかりましたよほんと。

これからの新生X-MENが楽しみ

ということで、今作のラストでローラを含めた若いミュータントたちを守り切ったローガン。

今後、この子供たちが新たなヒーローとして活躍する未来が想像できますよね。ローラがメインのストーリーもぜひ見たいです。

ちなみに今のところのX-MENシリーズとして『ニューミュータンツ』の映画化が進行中です。今作にできたミュータントが出てくるかは謎ですし、時系列も謎ですが、このあたりの伏線回収もぜひしてもらいたいところです。

いやー、これだからX-MENはやめられないんだよね!!

まとめ

今回もスゴイ長くなってしまった・・・。映画の感想となるとどうしても動画や画像だけでは伝わりきらないので長くなってしまいますね。
しかもこんなに面白い映画となるとキーボードを打つ指が止まりませんよ。

それにしてもこんなにも素晴らしい作品をどうして日本公開日を遅らせてしまったのか疑問ですよ。もっと早く観たかった!

『ローガン』はいろいろな人にオススメできる本気の名作です。X-MENがわからなくても、ウルヴァリンやプロフェッサー、世界観を軽く説明するだけでも十分楽しむことができます。

しばらくは『ローガン』を超えるヒーロー映画は出てこないかもですねー。
でもそこを越えてくるのがハリウッドの力量です。

夏に公開する『スパイダーマン ホームカミング』や調子の悪かったDCコミックの『ワンダーウーマン』なども控えていますしね。『ワンダーウーマン』に関しては本国アメリカでの批評家の評判は軒並み高いみたいですね。

この評価に基本ハズレはないので、DCEUのシリーズの今後も期待できそうです。

といことであらすじを抜いて5000文字ほどになりましたが、以上が『ローガン』の感想でした。

あれ?そういえば今回はスタン・リー出てないかも?

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