逆輸入映画『パワーレンジャー』の感想レビュー!チームものヒーロー映画として非常に丁寧な作品!

   

いつもご覧いただきありがとうございます。ゆとぴ(@frc_watashi)です。

ついに日本に逆輸入されてきました!
『恐竜戦隊ジュウレンジャー』が元になった『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』が元になったパワーレンジャー!!

ハリウッドの最新技術を駆使して遂にパワーレンジャーが映画化です。

数年前から話題になっており、海外では結構騒がれていました。(日本では一部のファンだけでしたが。)

そんな海外でもファンの多い『パワーレンジャー』を観てきましたので、感想レビューしていこうと思います!

※この記事にはネタバレ情報が含まれています

あらすじ

遡ること時は紀元前。古代の地球で世界の運命を決する、大きな闘いが終焉を迎えていた。ある5人の戦士たちによって守られた地球。そこにはやがて新しい命が芽生え、物語は現代に還ってくる。小さな町、エンジェル・グローブでありふれた日々を過ごす5人の若者がいた。しかし、5人は運命に導かれるように出会い、やがて訪れる脅威に立ち向かう為、超人的な”パワーレンジャーの力”を手にする。果たして普通の高校生である彼らは、自らの力と運命を受け入れ、世界を救うことができるのか?

偶然にも居合わせた落ちこぼれ高校生5人がパワーレンジャーの力を手にし、戦士として成長する物語。
数千万年の時を越えてよみがえったリタから地球を救うためパワーレンジャーに変身して戦うといったストーリーですね。

大雑把に説明するとわりとありきたりなストーリーに聞こえますね。

変身までが長い!

この映画、ヒーローものとしてはびっくりな構成です。
とにかく変身までが長い!!

ほぼクライマックス直前まで変身しません。というかできません。

ヒーローものならそうそうに力を得て、なにかをきっかけに変身しますよね。
アイアンマンやスパイダーマンも前半の中盤あたりまでにはスーツを着て戦えるようになっています。

しかしパワーレンジャーは別。びっくりするほど変身しないです。

最初の方に変身シーンが始まるのですが、5人の互いの信頼が伴っていないため変身できず。要は修行が足りないので変身はお預け状態でした。

本当に珍しいパターンです。
ヒーロー映画なのに、肝心のヒーローが登場して活躍したのは最後の30分強ぐらいです。

こんなにもヒーローが登場しないヒーロー映画は初めてです。

ですが、これが今作の狙いなのです。
そしてこの焦らしがあってこそクライマックスシーンの興奮度が高まっていくんです。

しっかりヒーローとして成長する姿をしっかり描く

登場人物の5人はどいつもこいつも落ちこぼれの高校生。
レッドレンジャーのジェイソン・スコットは事故が原因でラグビー選手を引退し、荒れた学校生活を送っているし、ブルーレンジャーのビリーは自閉症のような病気のせいで周りとなじめなかったりとそれぞれ問題を抱えています。

そんな落ちこぼれ5人がたまたま同じ場所に揃ってパワーレンジャーの力が宿ったコインを拾うわけです。
そこからスーパーパワーを得て、地球に危機が迫り、自分たちがパワーレンジャーになって救世主となる宿命をしることになります。

普通のヒーロー映画ならそのままその使命を受け入れてすぐに変身し、敵との闘いに挑むと思います。

ただ今作は先ほども言った通り、クライマックスまで変身しません。というかできない。

今作で5人が変身するにはお互いの信頼関係を築かなければいけないという制約があるからです。
またまだ戦闘に向けての訓練も受けていないので、このままだとすぐにやられてしまう。

なので、今作では5人の落ちこぼれ高校生がヒーローに成長していく過程をじっくりと描きます。
正直3分の2以上はその成長過程を描いています。

そして残りの部分で戦闘シーンを思う存分描き出しています。

この構成は非常に珍しいですよね。
力を手に入れるまではわりと早かったですが、そこからヒーローへ変身するまでここまで時間を割くのは珍しいです。

確かに子供向けの特撮作品ならば変身してかっこいいヒーローたちがかっこよく戦闘を繰り広げるところを多く描きますよね。(もちろん作品にもよりますが)

アイアンマンにしてもキャプテンアメリカにしても仮面ライダーにしても、力を得てからヒーローになるまではそんなに時間を使っている印象はありません。

しかしこの『パワーレンジャー』はそこをしっかりと時間を使うことによって、彼らがヒーローになるための理由付けや信頼関係が出来上がっていく過程を描き、チームとしてのヒーローに深みが増していくのですよ。

ここが他のヒーロー映画とは違うところかなと思います。

仲間の絆が深まる様子もしっかり描かれる

このヒーローへの成長過程を描く上で重要なのはやっぱり「仲間同士の絆」

「仲間同士の絆」とかいう言葉で表現してしまうと、どうも使い古された感じがしてあまり新鮮味を感じませんよねぇ。

でもチームのヒーローものとしてこの「仲間同士の絆」というのは欠かせないものです。
そこの成長過程を思い切って多くの時間を割いてしっかりと描きだしたのはすごいですよ。

子供ならたぶん飽きてしまいます。大人でも少し長いなーと感じます。

でもその分、「絆」という言葉に深みが出ました。
「なんとなく一緒にいたから」、「なんとなく戦ったから」とかその場しのぎの絆ではないんです。

まったく見ず知らず同士の5人がどのようにして絆を深めるのかというのを一番にフォーカスしたのはさすがですよ。

そしてその絆に5人なりの答えを出しているのも良い点。

クライマックス前に今回のボスであるリタによってブルーレンジャーのビリーが命を落とします。
残された4人は改めて命の大切さと仲間の大切さを目の当たりにします。

「仲間のためなら自分の命を差し出せる」

そんな感情を抱くようになります。

これこそが、最初に行っていた変身するために必要な仲間同士の絆というやつです。

いや、これが最初から決められた答えなのかはわかりません。
ですが、5人の若者たちが自分自身の経験から自分自身の頭で導き出した答えというわけです。

ここまで長かったですよ本当に。だからこそ深みがあったんですよね。
全然成り行きでもないし、その場しのぎで思いついたような結論でもない。

チームもののヒーロー映画としては非常に素晴らしいと思いますよ。ここまでしっかり「仲間同士の絆」を描いてくれるなら文句なしです。

男が熱くなれる演出がわかっている

先ほど書きましたが、ブルーレンジャーのビリーはリタによって一度命を絶たれます。
しかし、最初から彼らを導いていた壁の男=先代レッドレンジャーのゾードンによって蘇生します。

ゾードンはその代償に宇宙船の壁から出ることができなくなりました。

そして再び仲間同士の絆を再確認できた5人は再び何度も失敗した「変身」に挑みます。

『モーフィンタイム・・・!』

もう痺れましたね!!ついに来たかと!!このセリフで変身が始まるともう鳥肌は止まらないわけですよ。
5人がスーツに包まれる中、僕は鳥肌に包まれるわけですよ!

ちなみにこの「モーフィンタイム」というのは日本語でいうところの「変身」みたいなもの。

映画の3分の2以上が過ぎてようやく5人全員が変身することができました。
変身後は、すでにリタが街で暴れまわっているのを止めるべくゾード(巨大メカ)に乗り込みます。

そのゾードへ向かって5人が並んで歩くシーンはもう本当に泣ける!
予告でも流れているシーンでしたが、まさかこのシーンがこんなに深い意味のあったシーンだと思いませんでしたよ。

0:43~あたりね。
このシーンは本当に熱い。『アルマゲドン』かよ。エアロ・スミス歌うぞ。

大丈夫。『アルマゲドン』のエアロスミス以上に熱いシーンがこの後にも残っています。

皆さんこのシーンを覚えています?

『恐竜戦隊ジュウレンジャー』で守護獣たちが出撃してくるシーンですよね。
もちろん英語ローカライズ版の『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』でも同様のシーンが流れていたわけです。

そして今作でもこのシーンのオマージュが描かれています。
初変身した後のパワーレンジャーたちがゾードに乗ってリタが暴れる場所へと向かうシーンです。

そのシーンでようやく聞き覚えもある人もいるでしょうが、主題歌でもある『Go Go Power Rangers』が流れるわけです!!
有名なサビの部分「GO!GO!POWER RANGERS!!」がBGMと流れながら疾走するゾードたち。

もうエアロスミスもびっくりですよ。

男が熱くなる演出がわかっていますよ!
こういう一番燃えるシーンでOPが流れる演出って、それこそ本家のスーパー戦隊やライダー、ロボットアニメぐらいでしか見たことなかったので、ハリウッドもやればできるやん!ってなりましたね。

『パワーレンジャー』はこういった男の子の体がつい反応してしまう演出も素晴らしいんですよ!

人種や性別を超えた友情

『パワーレンジャー』といえばアメリカ制作の番組なので、そのキャスティングは非常に人種問題に気を遣ったものになっています。
日本だとあまり意識されるものではないですが、アメリカは多民族国家です。

なので5人のヒーローも性別は男は3人、女は2人になります。そして人種は白人2人、黒人1人、アジア人1人というのが基本的な構成です(作品によっては異なります)

今作でももちろんそのような構成になっていますよね。

ハリウッド製のヒーローもの映画って基本的に白人がメインで活躍するものが多いんですよね。
マーベルのMCUシリーズにしても、DCコミックスのDCEUシリーズにしても基本的には白人が多いです。
特にアジア人は黒人に比べて少ない印象があります。

アメリカの人口比率はあまり詳しくないのですが、アジア人の比率が少ないのかな?

最近だとマーベル作品の『ドクターストレンジ』という映画に登場する主人公の師匠の「エンシェント・ワン」がアジア人の中年男性から白人の中年女性に変更されていますし、アジア圏が舞台のシーンなのに白人が多かったりしていました。

またNetflixで配信されている『アイアンフィスト』主人公はアジア人男性のはずがドラマ版は白人男性に変更されています。
その点は配信前にファンの間で少々問題になっていました。

アカデミー賞の”ホワイトウォッシュ”問題(受賞者が白人だらけ)なんかも記憶に新しいと思います。

こういった問題がある現状で、人種に最も気を遣っている『パワーレンジャー』がハリウッドで映画化されたのはとても意義深いと感じます。
やぱりハリウッドのヒーローものでアジア人が活躍するのを見てみたかったですしね。

今作でアジア人であるザック / ブラック・レンジャーを演じているのはルディ・リンという中国人俳優です。
日本人ではないもののやはりアジア系俳優がヒーローとして大スクリーンで暴れまわってくれるのは嬉しいですよ。

そして彼を含めた5人の性別も人種も超えた友情を見れるのも嬉しかったです。

正直もっとこういうのを見てみたいですね。多民族国家のアメリカだからこそできることですし。
もちろん日本の特撮でも白人や黒人、日本以外のアジア系がいたっていいわけですがね。最近だと『獣電戦隊キョウリュウジャー』のラミレスかな?ダイレンジャーのリンとかも中国人だね。

そういったどんな人種の子供でも夢を持つことができるのがオリジナルのスーパー戦隊にはなかった『パワーレンジャー』の良い点ですよね。

なので、そういった観点からも今作は子供にもぜひとも見てもらいたい作品だったと思います。

ゾードの挑戦的なデザイン

今作の見どころの一つでもあるゾード。日本でいう巨大ロボのことです。
元の『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』は日本の守護獣たちをそのまま使っていたのですが、今作ではその守護獣をもとに新たな生物的なデザインのゾードに生まれ変わっています。

このデザインもなかなか特徴的で、メカメカしいながらも有機的なデザインの融合が素晴らしくかっこいい!
モチーフもそのまま引き継いでいるので、ティラノサウルスやトリケラトプス、サーベルタイガー、プテラノドン、マンモスの形をしています。マンモスに関しては脚が多い気もしましたが。

パッと見ゾイドっぽい感じもしなくはないですが、これはこれでかっこいいんですよねー!

ちなみ劇中でゾードたちの姿がなぜこのようになったかの説明として「その当時地球上で一番強かった動物として恐竜を選んだから」と言ってましたが、マンモスとサーベルタイガーとプテラノドンは恐竜じゃないよ・・・。

あ、これはジュウレンジャー時代から言われてたことでしたね。

ゾードの合体シーンをしっかり見たかった

ゾード関連で唯一不満なところは合体のシーンをもっとよく見せてほしかった。
あんな複雑なデザインのゾードたちが一体どうやって変形して合わさったら人型のメガゾードになるのかちゃんと見たかったですね。

劇中ではリタが作り出したゴルダーによってゾードたちがマグマのなかに落とされたら奇跡が起きて合体したみたいな流れでした。
マグマのなかで合体していたので、細かいシークエンスは曖昧なままにされていました。

そこは残念ですね。

ジュウレンジャーですと守護獣たちが合体してダイノタンカーになり、大獣神へ変形するのが非常にかっこよかったので、あれを映画でどのようになるのかをぜひとも見たかった。

まぁ今作のメガゾードが大獣神とは似ても似つかないほど変わってしまっているので、難しかったのかもしれないですけどね。

もし次回作があってドラゴンシーザーやキングブラキオンのリブートゾードが出るのなら合体シークエンスも描いてもらいたいですね。

ロボットでの市街戦のリアリティ

今回感心したことの一つにはロボット戦でのリアリティ。
スーパー戦隊シリーズだと基本的には着ぐるみと街のを再現した模型のセットを使って戦闘シーンを再現しますが、ハリウッドは基本的にはCGです。

そのCGを駆使しての巨大ロボット戦は見ごたえありました。
特に市街戦ということで、目の前で人が逃げ惑うところを再現しています。

視点もゾードに乗ったパワーレンジャーからの視点だったりとリアルな雰囲気がありましたね。
これはハリウッドだからこそできたことなんでしょうかね。

こういったリアルな市街戦も楽しめるのが今作の魅力だと思います。

リタこわすぎ

とにかく言いたいのは今作のボスキャラであるリタの怖さね。
海から上げられたときはミイラだし、ゴルダーの復活のために金を集めているときはまるで貞子のような悪霊感があるしでちょっとしたホラーよ。

元のバンドーラ以上の恐ろしさ。

とにかく不気味で怖いんだよ!!

吹き替えは残念

今回僕は吹き替えでの鑑賞となりました。
というか吹き替えしかなかった。

吹き替えには杉田智和さんや沢城みゆき、鈴木達央さん、水樹奈々さんなどの人気の声優が出演していましたが、メインのパワーレンジャー
のレッドレンジャーには俳優の勝地涼さん、ピンクレンジャーには広瀬アリスさんが吹き替えをしています。

勝地参に関しては『機動戦士ガンダムOO』などで声優経験があるので、ある程度は聞くことができましたが、広瀬さんに関してはどうにも下手。
正直浮いていました。

広瀬アリスさんの声も思いのほか特徴がありましたが、やっぱり棒読み感は抜けてなかった。
やっぱりタレント声優はやめてほしいですねー。

またパワーレンジャーどゾードンの間を取り持つアンドロイドのアルファ5には南海キャンディーズの山里さん、ゾードンには俳優の古田新太さんでしたが担当してしました。

山里さんに関してはキャラ的にも合っていましたし、意外と声優としてはうまかったですが、どうにも『スッキリ!』のナレーションに聞こえてしまいましたねw

古田新太さんは本職の声優さんなんじゃないかというぐらい上手いです。また古田さんに関しては『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』でも声優をやっていますので、同時期に2作品同時に声優をやっているのはすごいですよね。

ジュウレンジャー見ていた人にとっては感慨深い

こんな感想今さらかもしれませんが、やっぱり『恐竜戦隊ジュウレンジャー』をリアルタイムで見ていた人にとっては感慨深いものがあるんじゃないでしょうかね。

僕はジュウレンジャーの次の『五星戦隊ダイレンジャー』が最初でしたので、微妙にはずれてはいましたが、それでも幼いころにレンタルビデオでジュウレンジャーを見た記憶はあります。

この自分が幼いころに見ていた作品が世界的な作品としてリメイクされってすごいことですよね。

日本のコンテンツが世界で活躍するだけでも嬉しいのに、それが自分の思い入れがある作品ならなおさらです。

まぁ今作は『恐竜戦隊ジュウレンジャー』をもとにした『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』ですが、それでもスーツやロボは共通でしたので、見覚えのあるものたちが生まれ変わった姿でスクリーンに20年越しに戻ってくるので、たまらんですよね。

あー、ダイレンジャーもパワーレンジャーでやってればなぁ。せめてカクレンジャーもやってほしい!!

まとめ:日本人として誇らしい

ということで毎度映画の感想記事はめちゃくちゃ長くなってしまいますが、今回も漏れることなく長くなりました。

『スーパー戦隊シリーズ』をもとにした『パワーレンジャー』はアメリカでもっともヒットした日本のコンテンツなんて言われていますよね。
正直他にもポケモンやマリオなどのゲームも最近ではヒットしていますが、映像コンテンツとしてはパワーレンジャーが一番なのではないでしょうか。

今や世界中でスーパー戦隊シリーズやパワーレンジャーシリーズも放送され、日本人が知らないところで日本生まれのコンテンツが頑張っています。

つい最近だと韓国で『獣電戦隊キョウリュウジャーブレイブ』というオリジナルの作品も制作されてましたよね。

こういったことから大元が日本発のコンテンツである『パワーレンジャー』が日本に逆輸入されてきたのは非常に意義深いです。
これこそまさに『日本スゲー!!』ですよ。

『パワーレンジャー』の続編に関したは日本での興行収入次第とは言われていますが、ここまで面白いのならぜひとも続編を作ってもらいたいです。
だってまだグリーンレンジャー残ってるよ?トミーが転校生として最後出てきそうになったじゃない!

頼むからみんな見てくれ!!オラは続編が見たいんだ!!

と、駄々をこねたところで今回は終わりです。
以上、『パワーレンジャー』の感想レビューでした!!

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