『インフィニティウォー』監督、頻発する「映画のユニバース化」をオススメしないことを明かす。

【広告】

この記事を書いた人

ゆとぴ

ゆとぴ

「FRC」の管理人をしているゆとぴです。特撮、アメコミ関連が趣味です。

Twitter:@frc_watashi_ame

Youtube:ゆとぴのトイハコ

Instagram:@frc_hero

本サイトのコンテンツには、広告リンクが含まれています。

いつもご覧いただきありがとうございます。ゆとぴ(@frc_watashi_ame)です。

現在公開中の『アベンジャーズ/インフィニティウォー』をはじめとして、世紀の大成功を果たしているマーベル・スタジオの「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」シリーズ。
今年で10周年を迎えたシリーズは、いま絶頂を迎えています。

マーベル自身もここまでの成功を予想はしていなかったようで、今やシネマティック・ユニバースは一種のトレンドとなっています。

そんな映画のユニバース化に関して、『アベンジャーズ/インフィニティウォー』の監督はあまりオススメはしないと主張しています。

ユニバース化の成功確率は低いのか?

海外メディアのVarietyにてインタビューに答えた『アベンジャーズ/インフィニティウォー』の監督の1人、ジョー・ルッソ監督は、頻発する「映画のユニバース化」について、次のように述べています。

‘Avengers: Infinity War’ Director on How Netflix, Marvel Are Changing What Viewers Want

ユニバース化ですべてを支えられるわけではない。

短い言葉ではありますが、複数のタイトルを共通する世界観で描いても、その一つ一つの映画の行く末を支えることはできないと語ります。

MCUシリーズも決してすべてが成功していたわけではありません。興行収入が思ったよりも振るわないことはありました。
ただ興行が振るわないとして、大ヒットした他作品がシリーズを支えているのも事実ではあるため、そういったバランスをとるのは非常に難しい側面もあります。

現在MCU以外に存在しているシネマティック・ユニバースシリーズの代表的なものは、ワーナーブラザーズDCコミックスが進めている通称「DC・エクステンデッド・ユニバース(DCEU)」。ちなみにDCEUは正式名称ではないのでご注意を。

2013年の『マン・オブ・スティール』から始まり、『バットマンVSスーパーマン:ジャスティスの誕生』、『スーサイド・スクワッド』、『ワンダーウーマン』、『ジャスティスリーグ』といままで5作品が公開されてきました。そのすべてが同じ世界観でのストーリーとなっています。不振と好調を繰り返しながらも現在もシリーズは継続中。

マーベル同様にアメコミの二大巨頭であるDCコミックスのシネマティック・ユニバースは成功するように思えましたが、なかなか波に乗り切れていないのが現状。スーパーマンやバットマン、フラッシュなどの人気ヒーローを抱えながらも、ユニバース化を成功させるのは難しいようです。

レジェンダリー・エンターテインメイントと東宝が共同で進めているのが、ゴジラやキングコングなどの怪獣たちが暴れまわる「モンスターバース」
2014年の『GODZILLA ゴジラ』を皮切りに、去年は2作目の『キングコング:髑髏島の巨神』が公開され、そこそこの成績を残しています。
今後は日本でもおなじみのモスラ、キングキドラ、ラドンも登場する『Godzilla: King of the Monsters』と、『Godzilla vs. Kong』が公開予定。
モンスターバースはほかのユニバース作品に比べて、比較的好調なため、MCUに続いて期待されるシリーズとなっています。

またユニバーサル・ピクチャーズが進めていたのが「ダークユニバース」シリーズ。昨年の1作目『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』を皮切りに、シリーズが展開する予定でしたが、1作目から不振にあえぎ、現在シリーズは凍結中
トム・クルーズ、ジョニー・デップなどの強力なキャスティングを持ってしても成功させるのは至難の業なのでしょう。

ソニー・ピクチャーズはマーベルと共同で製作した『スパイダーマン:ホームカミング』の成功を受けて、スパイダーマンのキャラクターが活躍する通称「スパイダーマンユニバース」を展開予定。その第1作目『ヴェノム』が本国では10月に公開予定。2作目には『シルバー&ブラック』の製作も予定されています。

アメリカのトイメーカーのハズブロは、映画製作会社パラマウントと協力して、自身が権利を持つ『トランスフォーマー』『G.I.ジョー』『ミクロマン』をはじめとした作品を映画化し、独自の「ハズブロ・シネマティック・ユニバース」を計画しています。
最近ではサバンより『パワーレンジャー』の全権利を買収し、その作品数を増やしていくような動きも見られます。

このようにハリウッドはまさにシネマティック・ユニバースが完全にトレンド化しています。しかし成功しているのはMCUシリーズだけといっても過言ではないでしょう。
ジョー・ルッソ監督のいう通り、あまりオススメできるものとは言い難いですね。

ファンとしてはこういった作品の世界観が広がるようなシリーズは大歓迎です。ただ肝心の映画が面白くないとどうにもなりません。
まずはシリーズ化を目指すよりも、今どういった映画が受けるのかをしっかりと考えてからユニバース化を検討した方が良いのかもしれませんね。

MCUシリーズ最新作の『アベンジャーズ/インフィニティウォー』は2018年4月27日より絶賛公開中です。

関連記事を読む

  • 【広告】

  • 【広告】