オーロラ銃乱射事件遺族、『ジョーカー』公開への配慮を求める - ワーナーブラザースと監督は声明を発表

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2019年アメコミ映画最後の話題作となっているDCコミックス映画『ジョーカー』。先日行われた第74回ヴェネチア国際映画祭では、再交渉の金獅子賞を受賞し、映画批評家からは早くもアカデミー賞候補として名を挙げられ始めています。

そんな今作はR指定作品として公開される予定で、その理由の1つには暴力的な表現に起因しているとしています。

その表現に対してアメリカではある懸念が挙げられています。

『現実世界の暴力の支持ではありません』

2012年にアメリカのコロラド州オーロラにある映画館で、『ダークナイト ライジング』のプレミア上映を鑑賞していた観客に向けて起きた銃乱射事件はご存知でしょうか?

オーロラ銃乱射事件 - Wikipedia

事件の詳細についてはリンク先の方で解説をしていますので避けますが、多くの犠牲者を出した凄惨な事件でした。

現在『ジョーカー』の公開を控えたアメリカでは、オーロラ銃乱射事件の遺族たちによる懸念を表明した意見書がワーナーブラザースに送られたというニュースが流れています。

Aurora Shooting Victims Reveal Worries Over Joker Film in Letter to Warner Bros. Pictures

映画の上映中止を呼び掛けるものではないですが、内容としては映画の暴力表現が現実世界の人々にも何かしらの影響を与えてしまうのではないかという懸念を挙げたものです。銃乱射事件の犯人が当初の取り調べに対して自らを”ジョーカー”と名乗ったことも要因の一つだと考えられます。

この懸念に対してワーナーブラザースと『ジョーカー』でメガホンをとったトッド・フィリップス監督は、コメントを発表しています。

Warner Bros. Issues Statement on Joker Violence Controversy

まずワーナーブラザースは、

『私たちの社会における銃の暴力は重大な問題であり、これらの悲劇の影響を受けたすべての犠牲者と家族に最も深い同情を示します。(中略)同時に、ワーナーブラザースのストーリーテリング機能の1つには、複雑な問題に対する議論を引き起こすことであると考えています。誤解しないでください。架空の人物ジョーカーも映画も、いかなる種類の現実世界の暴力の支持ではありません。このキャラクターをヒーローにすることは、映画、映画製作者、またはスタジオの意図ではありません。』

ワーナーブラザースの表現に対する考え方を示しながら、暴力を肯定するもではないことを声明の中で発表しています。

また海外メディアのAP通信と話したトッド・フィリップス監督は、遺族からの懸念に対して次のようにコメントをしています。


『オーロラの事件は明らかに恐ろしい、恐ろしい状況だと思いますが、それは映画のせいではありません。(中略)映画は架空の世界の話です。現実世界のものに起因するものがありますが、(ジョーカーは)80年前から存在する架空の世界の、架空のキャラクターです。』

フィリップス監督は加えて、同じ時期に公開されるキアヌ・リーヴス主演『ジョン・ウィック:パラベラム』を例に出し、多くの人間が殺されるのに、なぜ『ジョーカー』のような懸念が出てこないのかと疑問を抱いています。

表現の自由はアメリカでも保証されている国民の権利で、たとえ事件を連想させる作品でもその自由を妨げることはできません。またジョーカーというキャラクターが犯人に対して及ぼした影響についても不明瞭です。そのため『ジョーカー』が現実世界に影響するという懸念は正直決着がつかない議論です。そういった意味でも監督が示した意見は同意できる部分もありますね。

ちなみに事件が起きた映画館は現在は改修され運営されているそうですが、『ジョーカー』の上映はされないと海外メディアが報じています。
また米軍は『ジョーカー』の上映の際に同様の事件が起きないかと警戒していると報じられています。

『ジョーカー』は2019年10月4日に日米同時公開予定です。

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