ジェフ・ワドロウ監督、2013年に計画していた『X-フォース』映画の内容を明かす ー 「脚本を書いた」

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2013年、当時の20世紀FOX内では『X-MEN』シリーズの新作映画として『X-フォース』のプロジェクトが進行中であり、その脚本を『キック・アス』の続編を制作したジェフ・ワドロウ監督が担当していた。

最近、海外メディアのインタビューに答えたワドロウ監督は当時構想していた『X-フォース』の物語について明らかにした。

”幸運なことに、『デッドプール』の映画が制作される前に、FOXのために『X-フォース』の脚本を書くことが出来ました。デッドプールは『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』に登場していましたが、コミックファンとしてそれが茶番であることはわかっていました。全くもって忌まわしいものでした。なのでそれを正しいものにしたかったのです。”

『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』には後にデッドプールとなる予定だったウェイド・ウィルソンが登場しているが、終盤では人工的に様々なミュータント能力を植え付けられ、さらにはおしゃべりにとって大事な口も縫い付けられてしまった。

この演出にコミックファンからは大きく批判の声も聞かれ、ワドロウ監督もそれに不満を持っていたようだ。

”『X-フォース』の売り込みは、『X-MEN』が私立学校に通うミュータントの話なら、公立学校に通うミュータントはどうなるのか?というものでした。私は90年代のオリジナルの『X-MEN』にインスピレーションを受けて書いた。ケーブルを登場人物たちの闇に指導者として登場させ、若いミュータントに焦点を当てています。キャノンボールやブンブン、ドミノ、リクター、フェラルがいたんだ。”

若いミュータントに焦点を当てた映画には『ニュー・ミュータンツ』が存在する。

残念ながら日本での劇場公開はなく、配信のみの映画で、映画としても成功することはなかったが、プロフェッサーXの元ではない場所で若いミュータントたちがどのように生きていたのかは気になるものだった。

またワドロウ監督はデッドプールがどのようにして関わってくる予定だったかも明らかにした。

”『レッド・ドーン』をモデルにしたロードムービーのような映画にして、ミュータントたちは西テキサスへと逃走していた。しかしヴィランの傭兵として雇われたデッドプールが彼らを追跡していた。彼はオリジナルの『X-フォース』では悪役だったんでね。もちろんライアン・レイノルズに演じてほしかった。連絡をして、脚本を持っていったら彼は気に入ってくれた。彼はデッドプールの壮大なカメオ出演のようなものだと言いました。脇役ではあり、敵対者として登場するが、最終的には方向転換します”

デッドプールは若いミュータントたちの敵対者として登場するが、あくまでヴィランに雇わた傭兵だったために、何らかの理由で裏切り、ミュータントたちの味方になる予定だったとのこと。

2013年に構想された『X-フォース』の映画だが、残念ながら実現することはなかった。

しかし2016年には『デッドプール』が制作され、コミックファンやワドロウ監督が不満に持っていた『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』での描かれ方が正しく修正されていた。

結果的にデッドプールの方向性は正しいものになったが、『X-フォース』の映画が制作されるかについては現在も不明だ。

最新作『デッドプール&ウルヴァリン』もMCUシリーズとして実質再スタートすることになっているため、今後の展開次第ではデッドプールを中心としたミュータント映画も制作されるかもしれない。

期待の『デッドプール&ウルヴァリン』は2024年7月26日に全米公開予定だ。

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