マーベル・テレビジョンはなぜ復活したのか? ー プロデューサー「どこから入ってもいいように」

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マーベルの映像制作部門は、映画をメインとするマーベル・スタジオを中心として大きく再編され、数年前まで存在していたテレビシリーズなどを制作するマーベル・テレビジョンは吸収、実質的にこのブランドも消滅していた。

しかし先日行われたイベントでは、Disney+ (ディズニープラス)配信作の『デアデビル:ボーン・アゲイン』新ロゴ発表の際に突如として「マーベル・テレビジョン」のブランドが復活していた。

この理由についてマーベル・スタジオのプロデューサーであるブラッド・ウィンダーバウム氏海外メディアのインタビューで明らかにしている。

”マーベルは人々が訪れて、探検ができるようにいつでも開かれた扉であり続けたいのです。『エンドゲーム』の直後は、なにかを観るには絶対にすべてを観なければならない義務があったかもしれません。ご存知の通り、コミックファンたちはただ飛び込んで好きなものを見つけ、その世界に浸り、自分の好みに合わせた探索をしたり、動き回ったりしています。なので、マーベル・スタジオ、マーベル・テレビジョン、マーベル・アニメーション、さらにマーベル・スポットライトのブランド変更は、視聴者に対して「どこから飛び込んでもいいよ」と伝えようとしているのです。”

『アベンジャーズ/エンドゲーム』までのインフィニティ・サーガは、一連の映画作品が基本的にはつながっており、すべてを見ることで完全に内容を理解できるようになる構成となっていた(例外はもちろんある)。

そしてフェイズ4以降はDisney+ (ディズニープラス)でマーベル・スタジオ制作のドラマ作品の配信が始まり、このドラマを観ていなければ映画の内容を理解できない、さらにハードルの上がる構成となっていた。

例えば『ドクター・ストレンジ:マルチバース・オブ・マッドネス』は『ワンダヴィジョン』を視聴していなければ、ワンダの闇落ちまでの経緯を知ることはできない。『マーベルズ』は『ワンダヴィジョン』でのモニカ・ランボーの動向や、『Ms.マーベル』でのカマラ・カーンのヒーローとしての誕生を知らなければ、置いてけぼりにされる内容となっている。

またマルチバース・サーガ全体の世界観を理解するには『ロキ』の2シーズンの視聴の必要も出てくる。

これらに多くの反発の声があったことは確かで、そのせいなのか映画の興行収入にも大きく影響が出ていた。

現在はディズニー社の方針によって、量より質を重視する作品制作の方針でドラマの制作は極力抑えられているようにみえる。

それでも今後いくつかのドラマ作品の配信は控えているが、ウィンダーバウム氏は映画とドラマは相互につながっているものの、必ずしも観る必要はないとコメントしている。

”これらは相互につながっていますが、実際にそうではありません。Bを楽しむために、Aを観る必要はないんです。自分の楽しめるものだけを追い求めることができます。自分の好みにしたがって、マーベルのブランドの中で欲しいものを見つけることができるようになります”

MCUはこれまでシェアード・ユニバースの設定を保ち続けながらも、必ずしもすべての作品を観なければ理解ができないというわけではない。これが今後のMCUシリーズの方針のようだ。

これに合わせて復活したマーベル・テレビジョンや、『エコー』のように他作品との繋がりを多くは持たないマーベル・スポットライトが今後も展開されていく。どの程度これらの作品が映画に影響していくかは気になるところだが、新たに生まれ変わろうとしている次のMCUシリーズの展開には注目をしておこう。

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