マーベルのVFX制作は”超過酷”? ー 元VFXアーティスト「もう勘弁して」

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マーベル・スタジオといえば世界レベルのVFXやCGを多用する映画やドラマをハイペースで作り出しており、中にはアカデミー賞の視覚効果賞にもノミネートされるなど、そのクオリティの高さはもはやお墨付きとも言えるだろう。

しかし最近海外の掲示板のRadditでは、以前にマーベルの元でVFX制作をしていたという人物の投稿がにわかに話題となっている。

マーベルの映画やドラマの制作はもう勘弁してもらいたい。ただ最悪なことに彼らは最大のクライアントでもある。彼らはバイキングのように多くの選択肢を期待していて、3回も仕様を変えることもできちゃう』

さらにドゥルーフ・ゴヴィル氏は自身のツイッターでマーベルでの仕事がVFX業界から離れるきっかけになったことも告白している。

『マーベルの作品に取り組んだことが、僕がVFX業界から離れてしまった理由になってますね。彼らは恐ろしいクライアントで、マーベルの予算がケチな間は、過労で倒れてしまう同僚をたくさん見てきたんだ。』
『これはMCU初期のころからそう。最近のことではないよ。チャペック(ウォルト・ディズニー社CEO)のせいでもない。問題はマーベルが大きすぎて、何でも要求できるというところだね。これはあまりにも酷い関係だよ』

この他にも数ヶ月前のスレッドの投稿には「マーベルの仕事でのストレスからモニターをぶん投げて故障させた」というものや、「3つの作品制作に参加して、文字通り土曜朝5時30分から仕事を始めなければならない環境だった」とも投稿されている。

いまのところVFXアーティストからマーベルに対する良い評判は一切に聞こえてこない。それほどに彼ら・彼女らはマーベルの高すぎる要求と低い予算に短い納期に苦しめられてきたようだ。

日本的にいうと明らかなブラックな労働環境とも言えるもので、VFXアーティストの犠牲のもとで年に数本の映画と、さらには映画レベルのクオリティを持つDisney+ (ディズニープラス)のドラマが配信され続けていると考えると、見ているファンからしてもいたたまれない。

やはり世界最大のクリエイターチームといえども、これだけのクオリティの作品を多産していくのは無理が生じてしまっている。
その悲鳴が今回のVFXアーティストたちの投稿だったと言えるだろう。

この環境を放置することはMCUシリーズのみならず、マーベル・スタジオにとってもあまり良い未来は来ないだろう。技術者の流出も免れないはずだ。
マーベルやディズニーにとっても早急に対処しなければならない問題となっている。

今のところマーベルからの公式なコメントはないが、あまりに酷い労働環境の上で成り立つ作品ならば、一旦はペースを緩めてじっくりと作品を作ってもらいたい。MCUシリーズがこれからも長く続くために、VFXの才能あふれる彼ら・彼女らの労働環境が改善されることを願うばかりである。

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