『ローガン』監督、シェアード・ユニバースに苦言 ー 「ストーリーテリングの終焉」

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20世紀FOXの『X-MEN』シリーズのウルヴァリンを主人公とした映画『ローガン』

ヒーローの終わりを描いた映画として、当時も高く評価された作品であり、最近では『デッドプール&ウルヴァリン』 でも関連するものがあったりし、再び注目が集まっている。

そんな『ローガン』でメガホンを取ったジェームズ・マンゴールド監督は、海外メディアのインタビューのなかで、マーベル・スタジオが成功させたシェアード・ユニバースの手法について苦言を呈している

”私は複数の映画にまたがる世界観の構築が好きではないため、私がIPエンターテイメントの世界で働いていること自体が奇妙なことです。これはストーリーテリングの敵だと思っています。ストーリーテリングの死です。人々にとって目の前で展開されるストーリーよりも、レゴが繋がる方法の方が興味深いのです”

ジェームズ・マンゴールド監督の言い分も最もなものではあり。

シェアード・ユニバースの映画にとって、1本ごとの映画のクオリティや物語の面白さに難がでる、または観客サイドも物語に集中できないことが問題点として挙げられる。

また監督の言う通り、他の作品とどのように繋がっていくのかばかりに目が行きがちになることも問題点だと言えるだろう。

純粋な気持ちで1本の映画を楽しむためには、シェアード・ユニバースは足かせになっているというのは過言ではないだろう。

もちろんMCUシリーズなどでも単体の映画でクオリティが高い作品は存在し、先述の『デッドプール&ウルヴァリン』も非常に評価の高い映画となっている。

ジェームズ・マンゴールド監督自身も『ウルヴァリン:SAMURAI』や『ローガン』、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』、今後は『スター・ウォーズ』新作映画やDCコミックスの『スワンプ・シング』も制作予定だ。

苦手意識がありつつも、このようにシリーズ物の作品を手掛けるのは、ある意味プロ意識が高いのかもしれない。

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