『ジャスティスリーグ:ザック・スナイダーカット』のネタバレ感想 ー 濃密な4時間のストーリーとは

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※この記事には『ジャスティスリーグ:ザック・スナイダーカット』のネタバレが含まれています。苦手な方はご注意ください。

3月18日より米国などで配信が開始されるDCコミックス作品『ジャスティスリーグ:ザ・スナイダーカット』。ご存知の通り2017年に劇場公開された『ジャスティスリーグ』を、本来の監督であるザック・スナイダーが再びメガホンをとり、真の完成版を目指した作品となっております。

数年に及ぶファンの活動によって実現した本作は、カットされたシーンのほかにも新規で撮影したシーンを盛り込んで、全6パートに分割、劇場公開版の2倍にも及ぶ4時間のストーリー構成に盛られている点も話題になっていましたね。

日本では配信&Blu-rayリリースが2021年の初夏に行われることがアナウンスされており、ほかの国と比べると少しばかり我慢が必要な期間があるのが現状。

そんな中で米国での配信に先駆け、3月14日午前3時(日本時間)から2日間限定で抽選で選ばれたユーザーが視聴できる先行オンライン配信が開始!日本からも20名の枠が用意されており、なんと嬉しいことに僕が当選したのであります!

ということで今回は先行オンライン視聴を終えた僕から、『ジャスティスリーグ:ザック・スナイダーカット』のざっくりとした内容や、感想、発見した劇場版との異なる部分をまとめていこうと思います。

言わずもがな【ネタバレあり】でまとめていくので、苦手な方はご注意ください。

注意点としては、先行配信されたものは「英語音声・英語字幕のみ」というものだったので、詳細なところは間違っている可能性もあります。その点だけはご容赦ください(ちなみに英語はリーディングぐらいが限界)。

それでは始めていきましょう!

『ジャスティスリーグ:ザック・スナイダーカット』の全6パート+1のざっくりあらすじ

先ほども書いた通り、今作は全6パートに分割されているのだが、実はそこに加えた約20分ほどの「エピローグ」も追加されている。これはサプライズ的なものだったので驚いきましたね。

大まかな筋書きはほとんど劇場版とは変わっていないですが、全体的に丁寧に描かれているため、とりあえず箇条書きレベルで内容をまとめていきます。ちなみに視聴したのは1回のみなので、細かい内容は英語のところ同様にご容赦ください。

『ジャスティスリーグ:ザック・スナイダーカット』パート1『Don’t Count On It, Batman』

・スタートは『バットマンVSスーパーマン』のドゥームデイ戦から始まる。
・ドゥームズデイとの戦いによって傷ついたスーパーマンの叫び声が、各地のマザーボックス起動させ、それに気づいたステッペンウルフが地球へと向かう。
・アトランティスではメラ、アマゾンでは女王たちもマザーボックスの異変に気付く
・来るべく脅威に向けて世界中のメタヒューマンに接触するブルース・ウェイン/バットマンとダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン。
・ブルースはアイスランドでアーサー・カリー/アクアマンと接触。
・ドゥームズデイ戦で死亡したクラーク・ケント/スーパーマンの墓参りをする母親のマーサ
セミッシラのマザーボックスの元に現れるステッペンウルフと、迎え撃つアマゾン族。犠牲を払いながらマザーボックスを死守するも、強大な力を持つステッペンウルフに奪われてしまう。
・ヒッポリタ女王は矢を放ち、ダイアナに世界に危機が訪れたことを伝える。

パート1と劇場版の変更点と感想

劇場版冒頭のスーパーマンと子供の会話の映像や、パラデーモンと戦うバットマンのシーンは無し。

ブルースとアーサーの対面シーンでは印象的だった「魚と会話できるんだって?」が無く、逆にアーサーが海に戻るのを見た現地アイスランド人女性が現地の歌を歌い始める。この歌がどういった意味だったのかはわからなかった、、、。

劇場版と同じくテロリストによる銀行での人質事件は同様に発生。駆け付けたワンダーウーマンがテロリストを排除し、人質を救い出した。人質の中にいたおびえた少女に優しい言葉を語り掛けるダイアナは慈愛の戦士たるワンダーウーマンのそのものだったね。

そして新たにデザインが大きく変更されたステッペンウルフ

マクファレーントイズ DCマルチバース ステッペンウルフ(『ジャスティスリーグ:スナイダーカット』)

ピッカピカなシルバーの鎧は、ところどころ飛び出ているトゲが常にメタメタ動いており、ステッペンウルフ自体も威圧感と悪魔感がまるで違って見えた。そしてとんでもなくカッコいい。

『ジャスティスリーグ:ザック・スナイダーカット』パート2『The Age Of Heroes』の内容

・セミッシラのマザーボックスを手にしたステッペンウルフはチェルノブイリの原発事故跡を本拠地に、パラデーモンを使って残す2個のマザーボックスを探し始める。
・ゾッド将軍が使っていたクリプトン星の船を研究するラボでは、サイラス・ストーン(サイボーグの父親)と、ライアン・チョイが登場する。
・セミッシラからの危機を知らせる炎に気づいたダイアナは、炎がともる現地へと向かう。
・矢を抜いたダイアナは神殿の地下に空洞があることに気づく。
矢は空洞内部にある閉ざされた扉を開くためのカギとなっていた。
・地下の秘密の部屋に入ったダイアナは、奥には古代の戦いとマザーボックスの壁画に気づく。さらには大きく描かれたダークサイドの壁画にも不穏な予感を感じ取った。
・一方アーサー・カリーは沈没しかけた漁船と船長を助けたあと、海底にて管理されているマザーボックスの元に向かう。
・そこでは彼の使命を思い出させようとするバルコが登場
・ステッペンウルフは溶けた鉄のようなもので形作られた(立体通信?)、ダークサイドに仕える幹部デザードに現状を報告する。デザードはマザーボックスを早急に集めるように命令する。
・壁画を見たダイアナはブルースに、古代の地球で大規模な戦いがあったことを話す。
・古代の地球に大軍とマザーボックスを持って侵略をしにきたダークサイド。そしてそれを迎え撃ったのは人間、セミッシラのヒッポリタ女王が率いるアマゾンたち、アトランティス王が率いる軍隊、ゼウスなどの神々、宇宙からの援軍であるグリーンランタンだった。
・彼らの活躍によってダークサイドは退き、残されたマザーボックスは人間、アマゾン、アトランティスの3つ場所で厳重に管理されることとなった。

パート2と劇場版の変更点と感想

大きな変更点としては2つでしょう。
まずは海底でアーサーの使命について話すのがメラではなく、バルコだったというところ。もちろん演じているのは『アクアマン』同様にウィレム・デフォーだったので驚き。これがカットされたシーンなのか、新規撮影シーンなのかは不明だがかなりテンションが上がった。

マクファレーントイズ DCマルチバース ダークサイド(『ジャスティスリーグ:スナイダーカット』)

次の変更点は古代の戦いでしょう。
劇場版ではステッペンウルフが攻めてきたことになっているが、『ザック・スナイダーカット』ではダークサイドになっている。逆にここではステッペンウルフは全く出てこない
本来は続編でダークサイドが大ボスになる予定だったのだが、ワーナー・ブラザースなどの意向によって方針が変更、続編の計画が立ち消えたために劇場版はステッペンウルフに置き換えられたのでしょう。

また戦いもたっぷりと時間をとって描くため、アトランティス王やゼウス、グリーンランタンもアップになって活躍が描かれている。

その他以前からも登場シーンがカットされていることがわかっていたライアン・チョイも登場してくる。彼はコミックで4代目アトムとして活躍しているのだ。

『ジャスティスリーグ:ザック・スナイダーカット』パート3『Beloved Mother, Beloved Son』

・セントラルシティのバリー・アレン/フラッシュが登場。
・バイト先で憧れの女性のアイリス・ウェストと遭遇。
・車に乗り込んだアイリスがエンジンをかけているところ、よそ見運転をしていた大型トラックが突っ込んでくる。
・それを目撃したバリーはフラッシュの力を使って事故からアイリスを救い出す
・ステッペンウルフはパラデーモンを使ってアトランティス人の兵士を尋問。鎧に隠されたクモ型のロボを使って思考を読み取り、3Dビジョン化。アトランティスのマザーボックスの居場所を特定する。
・一度死亡し、サイボーグとしてよみがえったビクター・ストーンは、過去の出来事を振り返る。
・ラグビーの選手として活躍していたビクターは大事な試合に勝利はしたが、観客席に父親であるサイラス・ストーンがいないことに気づく。
・ラグビーの試合後、母とともに車の事故に遭い、そのまま母は死亡。ビクターも瀕死となる。
・サイラスはマザーボックスの力を使ってビクターをサイボーグとして復活させるが、ビクターとはさらに深い確執を生むことに。
・サイボーグは自身の体の機能を試し、飛行や銀行のシステムに忍び込んで貧しい人を救う活動をする。
・バリーは母親の殺害の冤罪で収監されている父と面会。
・ゴッサム市警では謎のモンスター(パラデーモン)による事件の報告を受けるゴードン刑事が登場。事件の調査のためにバットマンに協力を依頼。
・ラストではアトランティスのマザーボックスを奪いに海中にワープするステッペンウルフが登場。
・メラは圧倒的な力の差でステッペンウルフに追い詰めらるが、直前のところで駆け付けたアーサーに救われる。しかしマザーボックスはステッペンウルフに奪われてしまった。

パート3と劇場版の変更点と感想

パート3では主にバリー・アレン、ビクター・ストーンに焦点を当てて、彼らの力を紹介するような内容だった。そのため劇場版よりもより一層彼らのことを知ることができましたね。同時にマザーボックスの2個目がステッペンウルフにおちるといった結末に。

劇場版では端折り気味だったステッペンウルフのマザーボックス探しも丁寧に描かれる印象。アトランティス人の拷問や思考を3Dビジョン化するロボットが登場するなど割とハイテクな技術も使うことに驚き。

セントラルシティのシーンでは、惜しくも劇場版からカットされてしまったカーシー・クレモンズ演じるアイリスもようやく登場。大きな役割があったわけではないけど、バリーのキャラクターを描くうえでは非常に重要な部分だと思うので、劇場版からカットしたのは残念過ぎる。

加えて劇場版ではなかったビクターのラグビーシーンなどの過去の出来事もようやく描かれましたね。母と車に乗車中に事故に遭うといったところはかなり重要だと思うんだけど、どうしてカットしたの、、、。
ビクターのバックグラウンドが描かれなかったおかげで、劇場版では全体的にサイボーグが頑固で分からずやな印象を持ってしまったいたからね。父親との関係性もちゃんと話してくれないと観客はわかりませんよ。

またサイボーグの飛行シーンでは予告編でもあったフルフェイスのサイボーグも登場!

劇場版では勝手に体が変化しているようなことを話していたけど、ちゃんと自分でテストしているじゃんかってなった。
また銀行のシステムに入り込んで貧しい帆とのお金を増やすという、違う形の人助けもしているので、サイボーグの印象は非常に違ってくる。

サイボーグがシステムに入り込むシーンでは視覚的にわかりやすくするために、荒野に立つビクターの前にファイヤーウォール(セキュリティ)を複数のミサイルや大型の熊に置き換えて描かれていた。

一方ゴッサムシティではバットマンの重要キャラであるゴードン刑事も登場。会話シーンなどは劇場版よりも多く感じた。

『ジャスティスリーグ:ザック・スナイダーカット』パート4『Change Machine』

・バットマンとワンダーウーマンに呼びかけについにフラッシュとサイボーグが仲間に。
・最後のマザーボックスを探すステッペンウルフはサイラス・ストーンをはじめとして、関係のありそうな人間たちを誘拐し尋問を始める。
・焦るステッペンウルフの元に、ダークサイドが登場(デザード同様に立体通信のような形)。鎧を脱いでかしずくステッペンウルフ。ここでダークサイドが地球に来ることを示唆する。
・ジャスティスリーグの面々は誘拐された人々を助け出すためにステッペンウルフと初対戦。
・アクアマンの助太刀もありながら無事に人間たちを救い出す。
・最後のマザーボックスはサイボーグが持っており、ボックスの力や使い道について話し合うブルースたち。
・ボックスは治療することはできず、生か死しか与えないという特性を使い、全員の同意の上でスーパーマンを蘇らせることを決断する。
・終盤マーサはクラークの元恋人ロイスの元に訪れて、クラークの死を悼みながらお互い前へ進みだすために慰めあう。
・しかし実はロイスの元に訪れたのはマーサではなく、変装したマーシャン・マンハンターだった。カルヴィン・スワンウィック国防長官として人間社会に溶け込んでいたことが明かされる。
・マーシャン・マンハンターも世界がスーパーマンを必要なことを改めて痛感するのだった。

パート4と劇場版の変更点と感想

パート4はメインがステッペンウルフとジャスティスリーグの初戦であり、誘拐された人々を救い出すところだった。そのため細かい違いはあれど、劇場版とは大きな変更点はない印象でしたね。
気づいたところといえば、フラッシュが腰が引け気味にパラデーモンを押すシーンや、またまたフラッシュがワンダーウーマンの胸の上で寝ちゃうシーンは無かった。ワンダーウーマンとステッペンウルフとの対決も結構描かれていましたね。

そして大きなポイントといえば突然のマーシャン・マンハンターの登場でしょう。マーサに変装しているのは本気で気づかないです。そのため変装をといたときはびっくりしましたね。
実写版のマーシャン・マンハンターということで、見た目はコミックをもとにしながらすこしグロテスクな印象。ただロイスの話を聞いて悲しそうな表情をしているのが印象的でしたね。

『ジャスティスリーグ:ザック・スナイダーカット』パート5『All The King’s Horses』

・スーパーマンを復活させることを決めたジャスティスリーグのメンバーはそれぞれがその準備に取り掛かる。
・アーサー、ダイアナ、ビクター、バリーはスーパーマンの遺体が入った棺を土から掘り返して、クリプトンの船へと運び出す。
・研究所に偽の緊急事態警報を鳴らしてすべての職員を外に追い出すことに成功したバットマンたちは、さっそくマザーボックスを使ってスーパーマンの復活を開始。
・しかしエネルギー不足が判明してしまう。
・バリーはエネルギー不足を補うために、マザーボックスがスーパーマンが沈むクリプトンの船の液体(名称不明)の水面に付く瞬間に、スピードで生み出したエネルギーを送る。
・合図を送るサイボーグは直前になってあるビジョンを見てしまう。
・それはダークサイドが地球を侵略し、スーパーマンが闇落ちした未来の世界。ワンダーウーマンは戦いの中で死亡して火葬され、アクアマンもダークサイドによって殺されてしまう恐ろしいビジョンだった。
・合図が来ないことに焦ったバリーは落下するマザーボックスの元へ疾走。しかしギリギリ間に合わずに水面に触れてしまった。
・その瞬間、時間の逆行現象が発生。一瞬ながらもフラッシュのタイムトラベル能力が発現する。
・マザーボックスの力とクリプトンの技術によってクラーク・ケントは復活。
・しかし錯乱状態になったクラークは暴走し、静止しようとするワンダーウーマンたちをも退けてしまう。
・かけつけた軍隊をも返り討ちにしたクラークは、その場に遅れてやってきたバットマンを目にするや彼の元に詰め寄っていく。
・それを阻止するためにもう一度ジャスティスリーグのメンバーが立ち向かうも全員が吹き飛ばされてしまった。
・クラークはバットマンに対して2度も熱線を浴びせるが、耐久性を上げていたスーツのおかげでなんとかしのぐ。
・そのときクラークの追悼に来ていたロイスが、空に浮かぶクラークの姿を見て駆けつける。
・ロイスの姿をみたクラークは落ち着きを取り戻して、どこかへ飛び立つのだった。

パート5と劇場版の変更点と感想

パート5では主にスーパーマンの復活がメインのストーリーとなっていましたね。そこに不穏な未来を見るサイボーグと、タイムトラベルの力に目覚め始めるフラッシュがまた印象的だった。

劇場版でも描かれたバリーとビクターの若者コンビの中の良さは相変わらずニッコリ。またアーサーとダイアナの会話も描かれており、お互いの出自について話しているのが印象的でしたね。

そしてサイボーグが見た未来が恐ろしすぎる。本当に突然ワンダーウーマンの火葬とアクアマンが死亡するシーンが出てくるので、状況がよくわからなくなった。これはフラッシュのタイムトラベルとともに後々関わってくるので、注目ポイントでしょう。

クラークの復活後のところは、劇場版ではバットマンによってあらかじめ呼ばれていたロイスだけど、『ザック・スナイダーカット』ではもともとクラークの追悼のためにモニュメントの近くにいて、偶然その場に居合わせたような形になっていましたね。またクラークの復活からの暴走もかなりたっぷりに描かれているのも記憶に残っています。

そしてスーパーマンの熱線をモロに受けながらも、改良されたスーツで耐えるバットマンがすごすぎだった。これは前のエピソードの中でアルフレッドが耐久性の実験をしているシーンもあるのでそれにもご注目。
ちなみに劇場版であったクラークがバットマンの首をつかんで持ち上げ、『バットマンVSスーパーマン:ジャスティスの誕生』でバットマンが投げかけた「血は流れるのか?」というセリフを問い返すシーンはなかった。結構インパクトのあるシーンだったので、これも元々なかったことに驚きました。

『ジャスティスリーグ:ザック・スナイダーカット』パート6『Something Darker』

・スーパーマンの復活の余波で研究所の外に吹き飛ばされたマザーボックス。
・たまたま落下したマザーボックスのそばにいたサイラス・ストーンは、ボックスを破壊するために準備を進める
・復活のために起動したマザーボックスに気づいたステッペンウルフは研究所に襲撃。
・直前のところでボックス破壊のためのルームに立てこもったサイラスは、装置のスイッチを入れて自分ごと破壊装置を起動。助けに来たサイボーグの目の前で崩壊し、死亡する。
・しかしサイラスの犠牲もむなしく最後のマザーボックスはステッペンウルフに奪われてしまう。
・大きな犠牲を払ってしまったジャスティスリーグのメンバーは、ステッペンウルフがマザーボックスの融合をはかる場所を特定し、その地へ急行する。
・クラークは自身が育った農場へとロイスとともに訪れ、そこに駆け付けたマーサのおかげで記憶が戻り、自分が戻ってきたことを自覚する。
・決戦の地へ向かうジャスティスリーグのメンバーは作戦を立てながら、ブルースはかつて自分の元に未来から来たバリーのことを思い出すのだった。「ロイスがカギだ」という言葉が事実であったことを改めて認識した。
・記憶が戻ったクラークは自身の使命のためにクリプトンの船に向かい、ジョー・エル、ジョナサン・ケントの2人の父親の導きの声とともにブラックスーツを身にまとう。クラークは無事にスーパーマンへと戻るのだった。
・アルフレッドにジャスティスリーグのメンバーの居場所を聞いたスーパーマンは、その場所へと向かう。
・ステッペンウルフは3つ揃ったマザーボックスが融合させることで、地球にダークサイドとその大軍を呼び寄せようとする
・スーパーマンも加わり、ステッペンウルフを追い詰めるが、サイボーグはマザーボックスを分離するのに苦戦。
・サイボーグの阻止もむなしくマザーボックスの融合が完了し、大規模な衝撃波が彼らを襲う
サイボーグやアクアマン、ワンダーウーマンたちはそのまま爆発に巻きこまれて死亡。サイボーグの未来予知通りのことが起きてしまう。
・ワームホールが開き、別の星にいるダークサイドの元に繋がってしまう。
・衝撃波を目撃したフラッシュはスピードフォースでダメージを逃れる。
・絶望的な状況を変えるために自身を鼓舞したフラッシュは、光を超えるスピードで時間を逆行。死亡した仲間を復活させて過去を書き換える。
・フラッシュの力のおかげで復活したサイボーグは、スーパーマンの力を借りて一気にボックスの分離に成功する。
・スーパーマン、アクアマン、そしてワンダーウーマンの協力プレイによって、ワームホールの向こうのダークサイドの目の前でステッペンウルフを撃破する。
・マザーボックスが分離したことで閉じ行くワームホールからダークサイドとジャスティスリーグが初対面するのだった。

パート6と劇場版の変更点と感想

ということでここまでがメインの全6パートのストーリーでした。大まかな流れとしては劇場版から変わってはいないものの、キャラクターが変わったり追加されたり、バックグラウンドがしっかり描かれたりと、非常に濃密さが増した印象だった。

パート6ではお分かりの通りステッペンウルフとジャスティスリーグの最終決戦をメインに描きていきましたね。
また以前から情報解禁されていたブラックスーツのスーパーマンもようやくお出まし。最後までこのスーツで戦っていました。

スーパーマンが到着するシーンは変更されており、分離作業をするサイボーグを後ろからアックスで攻撃しようとするステッペンウルフを、肩でいとも簡単に受け止めるといったものになっていましたね。よりスーパーマンの強力さが増している印象もありました。

一方でスーパーマン一強というわけではなく、ワンダーウーマンやアクアマンとの共闘もしっかりと描かれているのは大変嬉しいポイント。最後にトドメをさしたのがワンダーウーマンというところも嬉しい。劇場版ではステッペンウルフが持ったスーパーマンへの恐怖心からパラデーモンの大群に襲われて自滅でしたからね。正直パラデーモンにやられるぐらいじゃそんなに強くないですから、、、。

そのほか最終決戦シーンではこのような変更点も。

フラッシュやスーパーマンによる住民の避難シーンはなくなっています
またマザーボックスが融合して、一瞬ながらジャスティスリーグのメンバーが死亡、敗北するといった衝撃シーンも劇場版ではなかったポイント。
ダークサイドが現れるところもそうですが、なんといっても光を超えて過去を書き換えるフラッシュも活躍が段違いでしたね。

ちなみに最後6人が並んで終わりといったところはスーパーマンのスーツの色以外は同じ。

最終決戦以外の部分だと、サイラス・ストーンの死亡が大きなポイントでしょう。
劇場版ではこれといって大きな犠牲を払うといったことはなかったし、むしろサイラスは生き残っていますからね。キャラクターの生死が変更されているのも『ザック・スナイダーカット』の大きな違いでしょう。

『ジャスティスリーグ:ザック・スナイダーカット』エピローグ

・地球滅亡の危機を救ったジャスティスリーグのメンバーは元の生活に戻る
・父への確執から破壊していた、彼の声が記録されたテープレコーダーを復元し、父のメッセージを聞くビクター。
・アーサーはメラとバルコに対して、自身の父親に会いに行くと伝える。
・サイラス亡きあとのクリプトン星の船と研究所の管理はライアン・チョイが受け継ぐことになる。
・再び記者として働くクラーク・ケントは、以前のようにスーパーマンとしての活動も再開させていくのだった。
・場面は変わってアーカム・アサイラム。『BvS』のラストでバットマンによって収監されていたと思われていたレックス・ルーサーは、いつのまにか別の人物に入れ替わっていた。
・クルーザーに乗るルーサーは、バットマンの宿敵で傭兵であるデスストロークと対面する。
・ルーサーはデスストロークにバットマンの正体を伝え、手を組むことになる。

・場面はさらに変わってブルース・ウェインの悪夢のシーンに。
・サイボーグが見た未来と同じことが起きたものとなっており、ワンダーウーマンやアクアマンは死亡している模様。
・荒廃した街を前に現れたのはバットマン、サイボーグ、鉄の装甲のようなものを身に着けたフラッシュ(『BvS』で過去に来た姿と同じ)、トライデントをもつメラ、そして宿敵のはずのデスストロークだ。
・そして彼らの前にジョーカーが現れる。なぜかジョーカーはバットマンの正体を知っているようだ。
ハーレイ・クインもどうやら死亡していることがバットマンの口から明らかに(誤訳の可能性もあります)。
バットマンとジョーカーは休戦協定を結ぶ。
・そんな彼らの前に悪へと染まったスーパーマンが現れるのだった。

・悪夢から飛び起きるブルース。
・そんな彼の前にマーシャン・マンハンターが現れる
・マンハンターはまだ危機が去っていないことをブルースに警告するが、希望も残っていることを話す。
・そして自信の名前をブルースに伝えたマンハンターはどこかへ飛び立つのだった。

エピローグと劇場版の変更点と感想

全6パートと聞いていたので、エピローグがあるのはびっくり。しかも20分ほどあるので内容としても申し分ない。

大きく分けると3つのパートにわけることができるでしょう。

1つ目は戦いのあとのヒーローたち。
父の死を乗り越えるビクターや、仕事が決まったことを父に報告するバリー、黒いスーツを着てヒーロー活動をするクラーク、単独映画に繋がっていく伏線のようなものになっているアーサー、矢を持ってふるさとに思いを馳せるダイアナなど、大まかにはこのような感じ。

劇場版でも描かれていた部分もあるが、ダイアナが美術館(?)の盗難事件を解決し、キャットウーマンらしき人物を逮捕するシーンもなくなっていた。もちろんサイラスが死亡したことでビクターのラストは全く異なるものになっている。

また劇場版ではポストクレジットシーンとなっていたルーサーとデスストロークの対面シーンも少しばかり長く描かれている。おそらく『ジャスティスリーグ』撮影当時、企画段階だった『ザ・バットマン』につなげる予定だったのだと思う。当初はデスストロークがメインヴィランになるみたいだったしね。
ちなみにルーサーの脱獄を手伝ったのは、アーカムの医者だとのこと。

2つ目はブルースの悪夢。おそらくこのシーンが新規で撮影されたシーンでしょう。
バットマンがともに行動しているキャラクターの中に、メラとデスストロークがいるのが非常に意外だった。アーサーの仇をとることを決意するメラも印象的だし、ライバルのデスストロークと手を組むバットマンも面白すぎる。

そしてジャレッド・レトが演じるジョーカーが『ジャスティスリーグ:ザック・スナイダーカット』の最注目ポイントでしょう。『スーサイド・スクワッド』ぶりのジャレッド版ジョーカーは、かつてよりもよりジョーカーらしく磨かれている気がした。
DCEU世界では関係の深いはずのジョーカーとバットマンの会話が一度も描かれていなかったので、このファンサービスは嬉しすぎた。

最後は再び登場したマーシャン・マンハンターだ。劇中でバトルに参戦することは無かったが、明らかに続編で大きな役割があることが示唆されているので、今後の作品に登場させないのはもったいなすぎるだろう。

ということで、以上が『ジャスティスリーグ:ザック・スナイダーカット』の全貌でした。

まとめ:結末が違えばそれは別の映画だ

非常に長くなりましたね。そりゃ4時間もある映画なので当たり前ですが。

大まかなストーリーに変更はないものの、ステッペンウルフとの最終決戦はまるで違うし、ダークサイドの存在もかなり重要だったことが良くわかった。本当に続きが見たいと思える内容であり、ヒーロー映画というよりは神話につながっていくような映画に感じました。

当たり前ですが、2時間ほどで非常にあっさりとした内容だった劇場公開版に対して、とても濃密な時間を過ごせました。

映画の全体的な雰囲気としては、やはりザック・スナイダー監督ということでダークで、スローにするようなシーンも多かった。予告編でも使用されている『Hallelujah』のような曲も随所で使用されてましたね。

これが本来目指していた『ジャスティスリーグ』なんだと思うと、ぜひとも劇場の大スクリーンで鑑賞したかった。

ちなみに今作は現状ではDCEUシリーズの正史にはならず、あくまで劇場公開版がメインとなる。たとえ『ザック・スナイダーカット』がヒットしても、続編の製作をすることはないと監督自身がコメントしているので、お金のかかったファンサービスと思っておいた方が、精神衛生的にもよさそうだ。

もちろん正史になることを願いたいけどね・・・。『ザ・フラッシュ』で時間改変されて繋がっていかないかなと密かに思っています。

ゆとぴ

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