ディズニー、ストリーミング事業に集中投資へ - 劇場公開前提の作品は衰退か?

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ハリウッドの映画産業において、大きな市場を占める大スタジオ、ウォルト・ディズニー社は、新たな組織再編の情報を公式に公開した。

The Walt Disney Company Announces Strategic Reorganization Of Its Media And Entertainment Businesses

組織改編ではメディア・広告・配信、そしてDisney+ (ディズニープラス)部門がすべて1つの部門に集約されることとなる。
これは大株主であるダン・レーブ氏による提言も大きく影響していると考えられ、ディズニー社が今後Disney+ (ディズニープラス)をはじめとした、配信作品に注力していくことが如実に表れている。

また株式市場も好意的な反応を見せているため、コンテンツモンスターであるディズニーが一気に配信市場を席捲していくことが考えられるだろう。

ディズニー社、および傘下のマーベル・スタジオは2020年に公開を予定していた新作映画の公開が、新型コロナウイルスの影響によって軒並み延期、マーベル・スタジオに関しては約1年の延期を余儀なくされてしまった。

一方で実写版『ムーラン』を劇場公開からDisney+ (ディズニープラス)でのプレミアム配信という形に切り替えたディズニー社は、多くの劇場関係者からの反発も見受けられた。
配信のみとなった『ムーラン』がどれほどの効果を及ぼしたかはわかっていないが、Disney+ (ディズニープラス)の全体としての収益は好調であることは間違いない。

今後は『マンダロリアン』をはじめとしたスターウォーズのドラマシリーズや、MCUシリーズと世界観を共有するマーベルドラマシリーズにも世界中のファンが期待を込めている。

絶対的な自信とファンを抱えるディズニー社だからこそできた大きな決断だったであろう。

しかし一方では劇場公開作品への撤退も懸念されている。
ディズニーやマーベル、スターウォーズ、ピクサーなどはいずれも大ヒットメーカーであり、世界中の劇場が作品の公開によって収益を得ていることは間違いない。

そんな劇場への作品供給が減少すれば劇場市場への影響が大きくなるのは必至。ただでさえ新型コロナウイルスの影響が甚大なかで、感染拡大が収まった後の市場の変化も不確定要素として加われば、苦境に立たされることは間違いないだろう。

いち、ファンとして劇場空間でしか味わえない非日常感と、音響、映像体験というのは欠かすことのできないものだ。まるで映画の世界に入り込んだような、作品の魅了をより一層盛り上げてくれるのは映画館があるおかげだ。

手軽に配信で鑑賞できるのももちろん否定はしないが、映画ファンとしてはそういった特別体験を衰退させることのない、むしろ今後も発展させていく方向に向かってほしいと考えている。

果たして、この変化の年に映画市場はどのような変貌を遂げるのだろうか?今後も最新情報に注目しておこう。

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