『ブラックパンサー』VFXアーティスト、VSキルモンガーのCG低評価にコメント ー 「時間が足りなかった」

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故チャドウィック・ボーズマンが主演したMCUシリーズの大ヒット作『ブラックパンサー』は、多いにファンにも受け入れられ、映画業界にもインパクトのある作品となっていた。

一方ですべてが高評価というわけではなく、ラストでの「ブラックパンサーVSキルモンガー」のCGのクオリティに難色を示すリアクションもある。
このことについて今作でCG製作を務めたVFXアーティストのトッド・ペリー氏は海外メディアのインバースのインタビューに答えて、当時どのような製作状況だったのかについて明かしてくれた。

『映画の公開日を決めたり、そこから逆算して作業することはすべてスタジオ次第です。プロジェクトの野心に応えるには時間が足りませんでした。クライマックスのバトルでは同時に複数のことが起こっていました。ブラックパンサーとキルモンガーの対決があり、上では大規模な戦いがありました。ブラックパンサーVSキルモンガーは以前から計画されていたましたが、ワカンダの部族の戦いは大規模には感じませんでした。マーベルは何百人もの人々が戦っているように壮大なものにしたいと言いました。』

映画のクライマックスでのシーンは、ブラックパンサーとキルモンガーの対決以外にも、地上でワカンダの部族間の争いが同時に進行していた。
そこでは多くの戦士たちが戦っており、非常に規模の大きいシーンとなっていたことが印象に残っている。

しかしペリー氏によると当初はそこまで大規模な戦いとして描かれていなかったのを、マーベルとしては納得がいかなかったために、さらに規模を大きくする作業が発生したと話している。

ペリー氏はその要望に応えようとしたが、チームのリソース不足から、外部の制作会社であるDNEG社に製作を依頼したと明かした。

『DNEGは、他の会社が「ブラックパンサー」に7〜8か月もの間取り組んできたほどシーンをブラッシュアップする時間はなく、難しい状況になっていました。DNEGが悪い会社だと言っているのではありません。彼らはクローゼットのなかにオスカーをたくさんもっています。DNEGはありがたいことに依頼を引き受けてくれました。彼らが受けてくれなかったら私たちはそれを達成することができなかったでしょう。』

ペリー氏はDNEG社の力を借りてなんとか『ブラックパンサー』のクライマックスシーンを完成させることができたと振り返った。
ただ中にはCGソフトの違いなどによってデータのやり取りにも時間を要したようで、全てがスムーズに進んでいたわけではなかったとも話した。

こういった経緯からブラックパンサーVSキルモンガーなどのシーンの製作には作業時間が逼迫し、クオリティに粗ができてしまったようだ。

なんとも同情したくなる話であるが、マーベル・スタジオがどれだけ緊密なスケジュールでハイクオリティな映画をクリエイターたちに要求しているかが伺いしれた。こういった多くの映像クリエイターの努力によって映画やドラマが製作されているのだ。

そういったことに思いを馳せながら改めて鑑賞してみるのも面白いかもしれない。
『ブラックパンサー』はDisney+ (ディズニープラス)で配信中だ。

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